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奇跡の鍾乳洞とウミガメの島☆世界遺産登録間近の沖永良部(おきのえらぶ)島プラン1(1日目、2日目)

2019年6月22日

 

Easiest way to get to Okinoerabujima-island from Okinawa-island, and travel Journal (Remote-island near Okinawa). Please click translation function on the upper right side of this screen.

 

まず、初めに。

私はまだ記事に出来ていない所も含めて南西諸島の離島に15ヶ所ほど行きました。離島にはそれぞれに良さがありますし、珍しい生き物やきれいな景色などいろいろあってどこもよかったなと思っています。それでもあえて一番好きな島をあげるならこの沖永良部島が一番離島らしくて好きです。関わった全ての島民が優しかったし、何よりも観光地化されていないので本当の島の顔を見る事が出来たからです。

大人が楽しめる観光地の組み合わせコースや子供も一緒だから時間をゆったり使ったコースなど色々なパターン作ってみたのでご自分の旅の計画に合わせて参考にしてみて下さい。初日と2日目(この記事)のプランは全コース共通です。

 

沖永良部島の歴史

隆起珊瑚(りゅうきさんご)によってできた鍾乳洞(しょうにゅうどう)の島である沖永良部島には今も200~300の鍾乳洞があると言われています。その昔、奄美列島は一続きの陸地でハブがたくさんいたそうですが、何度か海面が上昇して水浸しになった時に山の標高が低かった沖永良部島はハブも死んでしまったと言われています。その為、沖永良部島にはハブはいません。

また、沖永良部島は鹿児島県の奄美諸島に属しますが、奄美大島が鹿児島の影響を強く受けている一方で沖永良部島(と与論島)は沖縄本島の北部の影響を強く受けています。かつて沖縄本島が北山、中山、南山の3国に分かれていた頃がありました。その時北山王国の次男だった世の主(よのぬし)が沖永良部島を統治した初代王様だったので沖縄の文化が色濃く根付いていると思われます。世之主は中山王国の尚巴志(しょうはし)によって3国が統一されるまでの間、善良な政治を行い沖永良部島を納めて島民からも慕われていたそうです。

 

沖永良部島への行き方

沖縄本島から沖永良部島への行き方は4つあります。

 1.鹿児島県の奄美大島名瀬港のからフェリー
 2.沖縄県那覇港からのフェリー

ともにマルエーフェリーが運航しています。天候などで運行予定が変わる場合もあるので必ず下記ホームページでご確認の上、電話にてご予約下さい。

 


 

 3.鹿児島県の鹿児島空港から飛行機
 4.沖縄県の那覇空港から飛行機 (日本エアコミューター 那覇12:25→沖永良部島13:20 JAC3715 / 沖永良部島11:05 →那覇11:50 JAC3716)

この4パターンになりますか、私は奄美大島に2泊3日してからフェリーに乗って行きました。

 

 

沖永良部島の回り方(1日目)

朝5:50にフェリーで奄美大島の名瀬(なせ)港を出発して沖永良部島の和泊(わどまり)港に到着したのが11:30です。

和泊港まで宿泊予定のおきえらぶフローラルホテルの方が送迎にきてくれたのでそのままチェックインしました。

 

レストランで食事

ホテル周りには歩いていけるレストランがありません。そこでこのホテルの別館2階にあるレストラン「せりよさ」に行く事にしました。このお店はオムライスが有名ということで注文。ふわとろのオムレツはとても美味しかったです。

場所:鹿児島県大島郡知名町知名520 フローラル館フローラル館2F 
TEL:0997-93-3554
営業時間:ランチ 11:30~(L.O.14:00) ディナー17:30~(L.O.22:00) ※水曜日は夜のみ営業
休み:水曜日のランチタイム

 

ランチを済ませたらレンタカーで観光に出発です。離島は車がないと動けないのでレンタカーは必要です。しかもレンタカー屋さんも数は少ないし、保有している車の数も少ないので事前に予約するのが賢明です。私はニコニコレンタカーで予約し、おきえらぶホテルのフロントで受け取りました。

 

 

沖永良部島もグーグルマップがあれば常に最新の地図が自動更新されていて、通常のナビゲーション同様に音声で道案内してくれるのでレンタカーについているナビゲーションよりも快適に過ごせます。ただし、奄美大島と大きく違ったのは沖永良部島はグーグルマップに登録されている場所が少ない事です。この事は裏を返せばそれだけ行ってる人が少ないレア度の高い場所ということです。

離島の記事を書くたびに毎回言いますが、車のスマートフォン置きはあったら本当に便利です。

 

 

あと盲点なのが、自動販売機が思っている以上に少ないので、飲み物はホテルや売店で確保しておくことも大事です。その他にも自分では思いつかない離島ならではの役立つものがありますので、よろしければ見落としがちな持ち物の記事に目を通してみて下さいね。

 

 

昇竜洞(しょうりゅうどう)

おきえらぶフローラルホテルを出て車で約10分走ると、沖永良部島の3大観光名所のうちの一つと言っても過言ではない昇竜洞に着きます。洞窟の島である沖永良部島を象徴するこの場所はこの観光のスタートに相応しい場所と言えます。

昇竜洞 沖永良部島
昇竜洞 沖永良部島

 

住吉暗川(すみよしくらごう)

昇竜洞のすぐ近くにある住吉暗川までは車で約5分ほどです。

沖永良部島には大きな川が余多(あまた)川しかなく、昔の人は生活水にとても困ったそうです。しかし鍾乳洞でできた島の地下にはたくさんの水があったため、湧水が沸いているところに集落を広げていきました。島にダイナマイトが導入されて穴が広がるまでは細くて暗い穴に何度も通って水汲みをしたそうです。そこは暗川(くらごう)と呼ばれ、今も沖永良部島にはたくさん残っています。この住吉暗川はその歴史を残すために整備保存されていますが、今もこの湧水を利用する住民もいます。中は真っ暗ですが、階段に電気のスイッチがあります。(帰りには電気のスイッチを切りましょう

住吉暗川 沖永良部島
住吉暗川 沖永良部島

 

沖泊(おきどまり)海浜公園

住吉暗川から車で約25分で沖泊海浜公園に到着です。ここは映画「ゴジラVSスペースゴジラ」でゴジラが無人島に上陸するシーンのロケ地として使用されました。充実した炊事場を備えるキャンプ場も隣接していて、海水浴場もあります。もちろんシャワーやトイレ(無料)もあるのでさっそく水着に着替えてゴーグルをつけて海に入ります。足がつく場所でもムラサメモンガラなどきれいな魚を見ることが出来ます。もし海に入れなくても高台に登れば砂浜が見渡せ、県の重要文化財に指定されているアダンの群生地では自然を楽しむこともできます。

 

沖泊海浜公園 沖永良部島
沖泊海浜公園 沖永良部島
ムラサメモンガラ(叢雨紋殻) 学名:Rhinecanthus aculeatus
ムラサメモンガラ(叢雨紋殻) 学名:Rhinecanthus aculeatus

 

 

 

ウミガメビューポイント

海で思いっきり遊んで少し休憩したら、また車に乗って約40分移動します。沖永良部島は浅いリーフで囲まれた島なので草食のアオウミガメが海草を食べる風景を見る機会がとても多いのですが、干潮時にウミガメを一番観察しやすいのがこのウミガメビューポイントです。無料の望遠鏡もありますが、とても開けた場所なので肉眼でも観察しやすい場所です。

ウミガメビューポイント 沖永良部島
ウミガメビューポイント 沖永良部島

このウミガメビューポイントからウミガメを観察するのに適しているのは、干潮でウミガメ達が餌を食べに来ている時です。逆にそれ以外の時はなかなかウミガメを見ることが難しいです。ウミガメが見られなくても青い海とそこから見下ろせるアパマ浜を見るだけでも来て損はない場所です。

ウパマ浜 沖永良部島
ウパマ浜 沖永良部島

 

居酒屋 草(そう)

ちょっと休憩するカフェみたいな場所がないので、この時点でお腹がペコペコになっていましたので17:00からオープンするお店を探しました。ネットの口コミでも一番だったので安心して入りました。島野菜を使った天ぷらや沖永良部の奄美黒糖焼酎を始め、泡盛もたくさん常備されていて評判通りどれもとても美味しかったです。

居酒屋 草 沖永良部島
居酒屋 草 沖永良部島

 

住所:鹿児島県大島郡和泊町手々知名512-7
TEL:0997-92-1202
営業時間:17:00~(24:00 L.O.)
休み:不定休
※カード(VISA JCB MASTER)利用可能

お腹いっぱい食べたら少し早いですがホテルに戻り翌日に備えました。

 

沖永良部島の回り方(2日目)

2日目はこの旅一番のメインイベント、ケイブツアーに参加します。

 

ケイブツアー

ケイブツアーとは顔を水面には付けずに鍾乳洞の中を探検する事です。鍾乳洞の聖地と呼ばれる沖永良部島は洞窟好きはもちろん、そうじゃない人にもぜひ行ってほしいツアーです。

プロの認定ガイドさんが写真を撮りながら案内してくれます。絶対に通れないだろうと思う幅の狭い道も意外と通れたりするし、体験としても面白かったし、苦労して行った先に見えた景色には感動しました。もちろん個人では行けないので沖永良部島ケイビングガイド連盟さんのツアーに申し込んで行きました。

大山水鏡洞 沖永良部島caving
大山水鏡洞 沖永良部島caving
大山水鏡洞 沖永良部島caving
大山水鏡洞 沖永良部島caving

鍾乳洞から戻ってきたらケイビングガイドの事務所にあるシャワーで汗を流して着替え、お昼ご飯を食べに出かけます。

 

屋子母(やこも)海岸

ケイビングガイドの事務所から車で10分もかからない場所にある屋子母海岸。ここには旅館やこもがやっている食堂があります。バーベキュースペースと流しそうめんの機械が置いてあるテーブルスペースがあり、屋久島から仕入れたトビウオのから揚げなど他では食べられないものも人気です。

屋子母海岸 沖永良部島
屋子母海岸 沖永良部島

食事スペースの前は海岸になっていて、この旅館やこもには海で遊ぶのに必要な浮き輪やゴーグルなども置いてありました。

 

ビーチロック

屋子母海岸のすぐ隣の浜、ビーチロックまでは車で約5分。全く砂がないわけではないですが石灰岩でできた岩が浜辺の半分以上を占めます。この場所は知名町の天然記念物に指定されています。

ビーチロック 沖永良部島

 

新納(にいろ)酒造→田皆暗川(たみなくらごう)

海で思いっきり遊んだら車で約10分かけて沖永良部島で作っている奄美黒糖焼酎の蔵元見学に行きます。新納酒造は事務所と工場の2か所あるのですが、伺ったのは田皆にある工場の方です。試飲させてもらったときに今も冷水として現役で使われている蔵の裏手にある田皆暗川を見に行きましたが、他の暗川とは様子が違い、太陽の光が降り注いで蝶やトンボがたくさんいたのが印象的でした。

 

田皆暗川 沖永良部島
田皆暗川 沖永良部島

そろそろ夕方に差し掛かり、田皆岬に向かって車を10分走らせます。それは初日に見れなかったウミガメ観察のリベンジを果たす為です。

 

田皆岬(たみなみさき)

どうしてもウミガメを見たかったので二日目はウミガメ観察のポイントを変えて田皆岬にやってきましたが、これが大正解でした。

田皆岬 沖永良部島
田皆岬 沖永良部島

望遠鏡はありませんが、海を覗いたらすぐに息継ぎの為に顔をあげているアオウミガメを発見しました。

田皆岬 カメ
田皆岬 カメ

ウミガメ観察を終えて、カルスト地帯の方に降りて行くと色の違う山羊が放牧されていました。たぶんご近所の島民が放し飼いにしているのでしょう。実はこの場所、毎年年末恒例の無人島生活で使用された場所。今もロケに使われた場所がそのまま放置されていましたので番組ファンは特にテンションが上がる場所かもしれません。

田皆岬 山羊
田皆岬 山羊

これで二日目の観光は終了です。車で約20分かけてホテルに戻ります。

 

台所Haisai

一日めいいっぱい遊んでホテルに戻ったらもう出かけるのが面倒になりました。そこでホテルの1Fにある台所Haisaiで夜ご飯を食べる事にしました。残念ながら写真がないのですが、沖永良部島の旬の食材を使ったお料理がとてもおいしかったです。

場所:鹿児島県大島郡知名町知名520 フローラル館1階 
TEL:0997-93-0122
営業時間:17:00~22:00
休み:日曜

 

 

2019年6月22日

Posted by hana