隠れた紫陽花(あじさい)の名所☆飛鳥山(あすかやま)公園【東京都:北区王子】
目次
The path of hydrangea at ASUKAYAMAKOUEN-park ☆ Travel Information of Tokyo. Please click translation function on the upper right side of the screen.
飛鳥山公園について
JR埼京線 王子寺駅、東京メトロ南北線 王子寺駅、荒川都電 王子駅前停留所と3つの駅の目の前にある飛鳥山公園といえば江戸時代から桜の名所として有名です。8代将軍徳川吉宗が享保の改革の施策のひとつとして飛鳥山に桜を植え、唯一酒盛りしたり、踊ったりしてもいい場所として飛鳥山を花見の名所にしました。その後、飛鳥山は、明治6年に上野公園などと並んで日本最初の公園に指定され、令和になってもたくさんの人が訪れる人気スポットです。
紫陽花の小径(こみち)【飛鳥の小径】
桜で有名な飛鳥山公園内には実はまだあまり有名になっていない紫陽花が一列に咲き誇る場所があります。それはJR線の線路沿いに咲いている為、電車の中からでもきれいに見る事ができます。その場所は飛鳥の小径と名前が付けられています。
飛鳥山公園には麓(ふもと)から頂上まで無料のモノレール(アスカルゴ)がありますが(詳しくは下に記載しています)、もし紫陽花を見るならモノレールには乗らず、すぐ側にある階段の横の道を歩いていくと、そこが紫陽花の小径になっています。
ただし、桜ほど有名でないにしても紫陽花もそれなりに知られているらしく、モノレールの発着所を入り口とすると駅に近いが故に写真を撮る人で特に混雑しています。あえてモノレールで頂上まで行き、渋沢史料館の方からモノレールの発着駅に向かって行くとゴール付近では写真を撮る人が少ないので写真は取りやすいと思います。(上の地図を参照してください)
人が写らないように写真を撮るのは難しく、あまり上手な写真ではありませんが以下は一眼レフで撮影したものです。全体的に青い紫陽花が多かったように思います。
全体的に青っぽい紫陽花が多かったです。
咲き始めと満開の紫陽花
なぜか大黒様が置かれていました。若いお母さんがそれを見て自分の赤ちゃんに「ほーらおじさんがいるよー」話しかけていました。
花が渦巻いているので渦紫陽花(うずあじさい)と呼ばれる品種も咲いていました。
下写真左端に写っている階段から飛鳥山公園の頂上に行く事が出来ます。
珍しい真っ白な紫陽花(ホワイトハイドラジア)も咲いていました。
紫陽花の種類と色について
紫陽花の種類
あじさい(紫陽花)
学名:Hydrangea macrophylla
アジサイ科アジサイ属
英名は学名と同じくHydrangea(ハイドランジア)です。日本原産はガクアジサイであり、一般にアジサイ(又はホンアジサイ)と呼ばれます。殆ど種子が出来ないため、挿し木や株分けで増やします。
紫陽花の色
アジサイは土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わります。ただしリトマス試験紙とは逆の結果になり、酸性ならば青、アルカリ性ならば赤になります。土壌が酸性だとアルミニウムがイオンとなって土中に溶け出し、アジサイに吸収されて花のアントシアニンという色素と結合し青色になります。逆に土壌が中性やアルカリ性ならばアルミニウムは溶け出さずアジサイに吸収されないため、花は赤色となります。
ちなみに土壌が酸性でもアルカリ性でも最初は花に含まれる葉緑素で薄い黄緑色です(上の写真1、C)。それが分解されていき土壌のpHの影響をうけます(上の写真2、B)。さらに日が経つと有機酸が蓄積されていくため、青色の花(酸性の土壌に咲く花)もだんだん赤色になっていきます(上の写真C)。これは花の老化によるものであり、土壌の変化とは関係なく起こります。
ちなみに飛鳥山公園で撮影した白い紫陽花(ホワイトハイドラジア)はアントシアニンを持たない為、開花しても白いままだそうです。
紫陽花のドライフラワーの作り方
6月の晴れた日が続いて紫陽花の色が少し抜けたように見えたので、摘んできてただ吊るしておくだけのハンギング法でドライフラワーを作ってみました。扇風機で風を当て続けたのですがその日のうちに枯れてしまいました。その後、7月に入って紫陽花の株の中に枯れて茶色になったものが見られるようになった頃にもう一度ハンギング法でドライフラワー作りにチャレンジしてみました。やや乾燥しかかってて、水分が抜けているように見えるものを選んで、カーテン越しに自然風を当てただけです。今度は一日でパリパリに乾燥してうまい具合にドライフラワーになりました。梅雨時期に咲く紫陽花では難しいと聞きましたが意外とうまくできました。
秋色あじさいのような何とも言えない綺麗な色になって大満足です。
ドライフラワーはダンダンと色が変わっていくので半年たつと下写真の緑の丸のようになります。
上の赤い丸で囲まれた茶色の紫陽花のドライフラワーは紫陽花の終わりかけの頃に取ったものです。最初から殆ど色が変わっていないです。
ホームページ
アクセス
名前:飛鳥山公園
住所:東京都北区王子1丁目1−3
「無料モノレールアスカルゴについて」
車椅子やベビーカーの利用者でも気軽に飛鳥山公園に行けるように日本一短い(2分)モノレール「あすかパークレール」が誰でも無料で利用できます。
運転日:12月29日から1月3日までを除く毎日
※毎月第1木曜日の10時から12時まで点検の為、運転停止します。
乗降場は、王子駅中央口を左折して横断歩道を渡ると「飛鳥山公園入り口」があります。
JR京浜東北線「王子駅」中央口か南口下車すぐ
都電荒川線「飛鳥山」「王子駅前」下車すぐ
駐車場(普通車21台、バス4台)もあります。