第29回はり師きゅう師国家試験問題(問題29〜32)生理学のざっくりとした解説付き
目次
第29回はり師きゅう師国家試験問題(問題29〜32)生理学
第29回はり師きゅう師国家試験問題(問題29〜32)生理学をクイズ形式にしたものと一問一答(ざっくりとした解説付き)です。
クイズ形式(問題29〜32)
問題と解答一覧
【問題29】β 受容体の刺激で起こるのはどれか。
1.気管支平滑筋の収縮
2.心拍数の増加
3.胃平滑筋の収縮
4.外肛門括約筋の弛緩
【解答・解説】2
交感神経節後ニューロンの末端から乗るアドレナリンが結合する受容体はα受容体とβ受容体の2つがある。その中でα受容体は大部分の血管を収縮、β受容体は消化管や膀胱などの筋肉を弛緩させ、心臓は心拍数や収縮力を増大させる。
2.心拍数の増加
【その他の選択肢】
1.3.の選択肢は副交感神経が優位な時に起こる
1.気管支平滑筋の収縮
3.胃平滑筋の収縮
4.外肛門括約筋の弛緩→陰部神経の興奮抑制
【問題30】骨格筋の収縮について誤っているのはどれか。
1.収縮に先立って活動電位が生じる。
2.アクチンフィラメントが短縮する。
3.カルシウムイオンが必要である。
4.ATP が消費される。
【正解・解説】2
2.ミオシン頭部とアクチンの間にトロポミオシンが入り込み、ミオシン頭部とアクチンが分離する。
【その他の選択肢】
1.収縮に先立って活動電位が生じる。→ナトリウムイオンの流入
3.カルシウムイオンが必要である。
4.ATP が消費される。 ※3と4で能動輸送
【問題31】聴覚について正しいのはどれか。
1.高い周波数の声ほど低く聞こえる。
2.耳小骨は音を鼓膜へ伝える。
3.コルチ器官で受容される。
4.聴覚情報は外側膝状体を経由する。
【解答・解説】3
外耳(耳介と外耳道)で音を集め、
中耳(鼓室と耳小骨)が鼓膜の振動を内耳伝え、
内耳【蝸牛で音の振動を感知(コルチ器)】
【前庭・三半規管で平衡感覚】
3.コルチ器官で受容される。
【その他の選択肢】
1.高い周波数の声ほど高く聞こえる。
2.外耳道から入る音波が鼓膜を震わせ、その振動は耳小骨を通じて
前庭窓に達し外リンパ液を震わせ、蝸牛窓で振動が消失する。
4.聴覚情報は内側膝状体を経由する。
【問題32】抗体について正しいのはどれか。
1.IgA は粘膜表面に分泌される。
2.IgE は T 細胞が産生する。
3.IgG は再感染で産生量が低下する。
4.IgM はアルブミンからなる。
【解答・解説】1
1.IgA は粘膜表面に分泌される。
【その他の選択肢】
2.IgE は Ⅰ型アレルギーに関与する。
3.IgG は血清中で最も数が多く、胎盤通過性をもつ。
4.IgM は抗原が侵入してきた時に最初に産生される。