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祝500記事☆神様が呼んでくれないと行く事が出来ない☆久高島【沖縄:南城市】

2019年10月15日

 

God’s island☆Travel Information of  Kudakajima-island (Remote-island near Okinawa). Please click translation function on the upper right side of the screen.

 

※たくさんの人に見ていただいてありがとうございます。最近、沖縄独自の神話を調べ直して記事の一部を訂正しています。過去に見ていただいた方よろしければもう一度どうぞ。

 

 

神様の島、久高島

久高島
久高島

 

沖縄には本州とは違う神様がいて、国造りの神話もまた違います。ニライカナイという神の国から沖縄に最初にやって来たアガリウプヌシという1番偉い神様が、アマミキヨとシネリキヨという2人の神様に今の沖縄の場所に琉球王国を作るように命じてできたと言い伝えられています。

 

久高島の成り立ち

ニライカナイからやってきたアガリウプヌシは白馬の姿をして島に降り立ったと言われています。琉球王国時代には琉球国王が船に乗って久高島に渡って礼拝を行っており、沖縄本島一のパワースポットと言われる斎場御嶽(セイファーウタキ)と久高島と首里城は地図上では一直線に並んでおり、昔から聖地として大切にされて来た場所です。

久高島 首里城 斎場御嶽

久高島には今でも私有地がなく、全て神様の土地という考え方が受け継がれています。琉球王朝が盛んだった頃はかつての斎場御嶽(セイファーウタキ)がそうだったように、今も久高島には神に仕えるノロ(女性)のみが入れる神聖な場所があります。したがって貝殻も砂も植物も島にあるもの全て神様のものなので島から持ち出すと罰が当たると言われています。

 

 

斎場御嶽(セイファーウタキ)から肉眼ではっきり見えるぐらい島と島の距離は近いですが、この島は神様に呼ばれていないと渡ることができない島と言われています。

 

久高島の回り方

 

徳仁(とくじん)港

沖縄本島の知念港から高速船で15分。久高島に着いたらみなすぐに観光に行ってしまいますが、港を降りたらすぐに拝所があるのでこの島の神様に挨拶させて頂きます。

久高島 徳仁拝所
久高島 徳仁拝所

 

久高島は小さな島で自転車で回っても1時間、徒歩で回っても2時間半ぐらいで回れる島です。特に観光地化を進めていない島なので浜ごとに立っている看板は見過ごしてしまうぐらい小さい看板なので私は徒歩で回りました。

 

徳仁(トクジン)港の近くには「魂がかえる場所」として有名なイシキ浜があります。

 

イシキ浜

久高島
久高島

琉球の農耕の始まりの元になった「五穀の種が入った壺」が流れ着いた場所といわれるイシキ浜。琉球国王も訪れていた神聖な浜で、遊泳は今でも禁止されています。

イシキというのは久高島の言葉で男性を差し、イシキ浜は男性(を守る)浜という意味です。沖縄の女性は逞しく、久高島以外でも沖縄本島の南部でも女性が働き、男性を守るという意識が今も残っています。南の島の女性は本当によく働くのです。

さて、イシキ浜をでて、集落の道へと戻り、次の浜へと歩きます。

 

シマーシ浜

久高島 シマーシ浜
久高島 シマーシ浜
久高島 シマーシ浜
久高島 シマーシ浜

イシキ浜とシマーシ浜は浜続きになっているのですが、そのどちらにもグンバイヒルガオが咲き乱れとても綺麗です。

 

グンバイヒルガオ 軍配昼顔 Ipomoea pes-caprae 久高島
グンバイヒルガオ 軍配昼顔 Ipomoea pes-caprae  久高島

 

 

また集落を歩いていると葉っぱで休むオオゴマダラを見つけました。オオゴマダラにしては小さいほうでしたが光の中で輝いていてとても綺麗でした。

 

 

オオゴマダラ(大胡麻斑)学名 Idea leuconoe  久高島
オオゴマダラ(大胡麻斑)学名 Idea leuconoe  久高島

 

ウパーマ浜

ウパーマ浜にたどり着きました。別名「星の砂浜」と呼ばれています。ウパーマ島で一番広い砂浜という意味です。沖縄本島でも広い砂浜を持つビーチにはこの名前と同じ意味をもつ「ウッパマ」が浜の名前にたくさんあります。

 

うぱーま浜 久高島
うぱーま浜  久高島

 

沖縄の梅雨は本州よりも2か月早く6月は梅雨の真っ只中だったのに晴天が続き、日陰のない集落を歩くと暑くて倒れそうです。

細い小道を抜けると久高島の綺麗な海が広がり、ふぁーっと癒されました。

パッと見ても分かりにくいですが、砂を救い上げて掌に乗せるとたくさんの星の砂があることが分かります。

 

星の砂 久高島
星の砂 久高島

 

このウパーマ浜を過ぎれば島の先端カーベル岬です。

 

カーべル岬(ハビャーン)

久高島
久高島

 

琉球の祖アマミキヨが降り立ったという伝説が残るカーベル岬。その岬に通じる道はクバの木が生い茂りアダンシャリンバイなど風衝植物の群生地になっています。

 

 

 

 

細い道を抜ければニライカナイに一番近いと言われるカーベル岬にでます。

カーベル岬 ハビャーン 久高島
カーベル岬 ハビャーン 久高島

 

カーベルは「神の原」という意味ですが、目の前にはただただ海が広がっていました。ちなみに久高島の人はここでイカ釣りをしているそうです。かなりのいいポイントだそうです。

 

カーベル岬 ハビャーン 久高島
カーベル岬 ハビャーン 久高島
カーべル岬 久高島
カーべル岬 久高島

 

徳仁港から途中で浜に降りたり写真を撮ってもカーベル岬まで歩いて1時間半ぐらいでした。本当は島の反対側も浜に沿って歩く予定でしたがあまりにも暑かったため、集落の中を抜けて徳仁港に向かうことにしました。

来た道を引き返しているとムラサキオカヤドカリに出会いました。まるで神様のお使いかのように道の真ん中で私を待ち構えていました。

 

 

ムラサキオカヤドカリ(紫陸宿借) 学名: Coenobita purpureus Stimpson,1858
ムラサキオカヤドカリ(紫陸宿借) 学名: Coenobita purpureus Stimpson,1858

他にもたくさんの珍しい生き物に会えました。写真を撮ったけど何かわからない動植物があれば私がまとめた一覧で探してみてください。大体のものは見つかるはずです。

 

 

来た道を引き返し、往復で3時間近く歩いて港まで戻ってきました。おなかもペコペコだったので徳仁港近くの食堂「徳仁」で食事することにしようとお店に入ったとたんにバケツをひっくり返したような大雨が降ってきました。濡れずに済んでよかったものの、フェリーが出なかったらどうしようと離島ならではの心配が頭に浮かびます。でもどうあがいてもなるようにしかならないので、そんな時はしっかりと腹ごしらえをします。

 

食堂「徳仁」

せっかくこの久高島に来たからには地元のものを食べようということでイラブー定食と久高御前を注文しました。イラブーとはウミヘビの事で、見た目はかなりグロテスクです。久高島の人は年に2回イラブーを食べて病気知らずと言われてるそうで滋養強壮に効果があるそうです。

でてきたイラブーは見た目は本当にタイヤかゴムか財布の様ですが、食べてみたら骨まで柔らかくカツオみたいな味でした。

 

イラブ―定食
イラブ―定食

 

久高御前は島で採れたお刺身とかあおさ、島らっきょうなどでした。

 

イラブ―定食
イラブ―定食

 

食事をしている間に大雨も止んで迎えのフェリーが来てくれたので無事に帰港できました。久高島に無事行く事が出来て無事に帰ってこれたので、神様は「来ていいよ」と言ってくれてるのでしょう。予約すれば島の人が車をだしてくれて島の案内してくれるらしいので今度は泊りで来たいと思いました。

 

久高島に行った後の話

上記で話した通り、久高島は神様の土地なので砂粒ひとつ持ち帰ることは許されないと言われています。綺麗だと思って貝殻を拾って帰ったら後日泥棒に入られたとか、突然の雨に降られて風邪を引いて拗らせて肺炎になったとかいう話も聞きます。逆に子宝に恵まれたとかいいことがあったという話も聞きます。

でもそもそも神様に呼ばれないといけないような場所なので、呼んでいただいたからには礼儀正しく島の入り口で挨拶して、綺麗な景色を見たり写真を撮ったりして楽しませてもらえば良いのではないでしょうか?過度な期待はしないで行くといいことがあるかしれません。

ちなみに私は久高島に行った翌日、沖縄でお店をやってる店長さんに出会い、その後とても良くしていただきその年以降は買ったことがないぐらいパイナップルをお裾分け頂いてます(笑)私はいいことありました。

パイナップル

 

ホームページ

 

アクセス

名前:久高島
住所:沖縄県南城市知念(ちねん)久高

天気が良くても波が高いと船は出航しません。久高海運のホームページで出港予定などを事前に必ずご確認ください。

 

沖縄本島南城市の安座真(あざま)港から久高島徳仁(とくじん)港まで

高速船「ニューくだかⅢ」で約12〜15分。

運賃:片道  大人760円    小人390円     往復  大人1460円  小人750円

フェリー「くだか」で約20〜25分。

運賃:片道  大人670円 小人340円 往復:大人1280円小人650円

 

2019年10月15日

Posted by hana