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大人も子供も最高にワクワクする国立科学博物館【東京都台東区:上野】

 

National Museum of Nature and Science☆Travel Information of Tokyo. Please click translation function on the upper right side of the screen.

 

 

国立科学博物館

東京の良いところは博物館や美術館がずば抜けて素晴らしい所だと思っています。色々な都道府県の自然史博物館や科学館などを訪れていますが、私が度肝を抜かれたのは上野にある国立科学博物館です。

 

国立科学博物館
国立科学博物館

博物館の中に入らなくても外側から見れる展示物は3つありました。ロケットランチャーやD51蒸気機関車、それに子供たちに人気だったのはシロナガスクジラの模型です。

国立科学博物館 シロナガスクジラ
国立科学博物館 シロナガスクジラ

すでにこれだけでも博物館の目玉になりそうですが、国立科学博物館は館内の各ブース毎に目玉展示があります。動物の剥製(はくせい)や恐竜の骨格の展示物などは普通の博物館では一か所にあるだけですが、国立科学博物館では何か所あるか分からないぐらい各テーマごとに展示されていました。正直見る度に興奮するのでとても疲れて、絶対に一回では回り切れないと思いました。

次に訪問するときは3回行けば元が取れるリピーターズパス1500円(年間パスポート)を購入する予定です。

 

常設展

常設展は地球館と日本館の2つに分かれています。通常の博物館であれば目玉展示となるようなものが各エリアごとに豊富に展示されているため全てをじっくり見ようとすると4時間ぐらい見たほうがいいと思います。時間のない方は国立科学博物館のおたずねの多い展示(国立科学博物館の公式ホームページより写真をお借りしました)を参考に回られるといいと思います、私も家に帰ってきてから忠犬ハチ公や上野の動物園のパンダの剥製(はくせい)の存在に気が付いたので近いうちにもう一度行きたいと思います。

 

国立科学博物館
国立科学博物館
国立科学博物館
国立科学博物館

 

日本館

写真を撮るべき場所が多すぎて全然取れていないのですが各階ごとにいくつか紹介します。

 

【1F南翼】自然を見る技

日本の天文学の父である渋川晴海(しぶかわはるみ)が作った天球儀を始めとした展示スペース。

国立科学博物館 日本館
国立科学博物館 日本館

日本固有の暦である大小暦(だいしょうごよみ)についての展示。

国立科学博物館 日本館
国立科学博物館 日本館

江戸時代は今の太陽暦ではなく大小暦(だいしょうごよみ)を使っていました。太陽暦は4年に一度、2月が29日まである閏(うるう)年があり、例えば4月は30日まで、5月は31日までと決まっていますが、大小暦はその年毎に大の月(30日まで)と小の月(29日まで)が変わり、2~3年ごとに閏月が発生して13か月になる年があるのが特徴です。

1692年は【大の月】1月,3月,4月,7月,10月,12月【小の月】2月,5月,6月,8月,9月,11月で計12か月。
1693年は【大の月】1月,2月,4月,6月,8月,11月【小の月】3月,5月,7月,9月,10月,12月で計12か月。
1694年は【大の月】1月,2月,4月,5月6,月,8月,10月【小の月】3月,閏月,5月,7月,9月,11月,12月で計13か月。

下写真は江戸東京博物館に展示されていたカレンダー形式になっている大小暦。

 

 

江戸東京博物館 大小暦 江戸時代のカレンダー
江戸東京博物館 大小暦 江戸時代のカレンダー

日本独自の和時計や地震計。

国立科学博物館 日本館
国立科学博物館 日本館

 

【2F北翼】日本人と自然

2万1000年前の沖縄にいたとされる湊川人(みなとがわじん)。この発掘された湊川フィッシャー遺跡は沖縄県のガンガラ―の谷にあり、私は2度行ったことがあるのでここで出会えて感激しました。

 

 

国立科学博物館 湊川人
国立科学博物館 湊川人

日本人の食を支え続けてきた日本の稲の変化も見る事ができます。

国立科学博物館 日本館 稲の変化
国立科学博物館 日本館 稲の変化
国立科学博物館 日本館 稲の変化
国立科学博物館 日本館 稲の変化

 

【2F南翼】生き物たちの日本列島

日本の本土と離島の間には海があり、亜寒帯気候(北海道)、温帯気候(日本海、太平洋、内陸、瀬戸内)、そして熱帯気候(奄美・沖縄など)へと変化します。その為に動植物に多様性が生まれていて同じ種類でも南は小さく、北は大きくなる傾向があります。

国立科学博物館 日本館
国立科学博物館 日本館
国立科学博物館 日本館 
国立科学博物館 日本館

また南西諸島などでは島が誕生してハブが生息したのちに海面が上昇して島が海に沈み、ハブのいる島といない島が生まれました。

国立科学博物館 日本館 ハブの種類
国立科学博物館 日本館 ハブの種類

気候に対応するように生き物も少しずつ変化が見られます。私は色々な生き物を見る事も好きなので離島に行った際は現地のツアーに参加するようにしているのですが、西表島で参加したツアーで出会ったセマルハコガメはとても小さかったです。

 

 

国立科学博物館 日本館 セマルハコガメ
国立科学博物館 日本館 セマルハコガメ

 

奄美大島でナイトツアーに参加して見たアマミノクロウサギ。実物は夜行性でもっと目がぱっちりしていてかわいかったです。

 

 

国立科学博物館 日本館 アマミノクロウサギ
国立科学博物館 日本館 アマミノクロウサギ

 

同じく奄美大島のナイトツアーで見たアマミヤマシギ。下写真の上部に写っているトゲネズミ類であるケナガネズミは未だ出会えていないのでいつか本物を見たいです。

 

国立科学博物館 日本館 アマミヤマシギ
国立科学博物館 日本館 アマミヤマシギ

 

クビワオオコウモリの亜種がオリイオオコウモリで、沖縄に住んでいた時はよく見かけていました。

国立科学博物館 日本館 クビワオオコウモリ
国立科学博物館 日本館 クビワオオコウモリ

 

【3F南翼】日本の素顔

屋久島に生えており、今はもう切り出すことはできない立派な屋久杉(やくすぎ)。

国立科学博物 日本館 屋久杉
国立科学博物 日本館 屋久杉

まるで高級時計の展示室のような岩石、鉱物の展示室。

国立科学博物館 日本館 日本を形成する岩石や鉱物
国立科学博物館 日本館 日本を形成する岩石や鉱物

高校生だった鈴木さんが発見したフタバスズキリュウは当時のニュースで見たことを覚えていました。発掘から国立科学博物館が立ち会ったそうで記録展示されていました。

国立科学博物館 日本館 フタバスズキリュウ
国立科学博物館 日本館 フタバスズキリュウ

これだけのアンモナイトが一同に揃っているのは初めて見ました。下写真右の巨大なアンモナイトは触れる事ができます。

国立科学博物館 日本館 アンモナイト
国立科学博物館 日本館 アンモナイト

日本海が誕生した頃に日本から北アメリカにかけて太平洋沿岸に生息したと思われるパレオパラドキシア。

国立科学博物館 日本館 パレオパラドキシア
国立科学博物館 日本館 パレオパラドキシア

 

【3F南翼】日本列島の素顔

縦に長い日本列島はその土地毎に色々な地質を持っています。沖縄県の特性である赤土を国頭(くにがみ)マージ。

国立科学博物館 日本館 国頭マージ 典型風化変質関黄色土
国立科学博物館 日本館 国頭マージ 典型風化変質関黄色土

日本列島を囲む豊かな海の中にいる動植物たちを水深ごとに展示。

国立科学博物館 日本館 海の中にいる動植物
国立科学博物館 日本館 海の中にいる動植物
国立科学博物館 日本館 海の中にいる動植
国立科学博物館 日本館 海の中にいる動植

 

【1F 企画展示室】

国立民族学博物館・国立科学博物館 共同企画展「ビーズ -自然をつなぐ、世界をつなぐ-」2019年4月9日(火)~6月16日(日)

期間ごとにテーマを決めて行われる企画展で、私が訪れた時は世界中のビーズ(様々な材料を繋げたもの)を色々な素材(植物、動物の羽や歯や骨、貝殻、ガラス、綿など)や年代ごとに展示したものでした。

植物の実を使ったものアダンとダンドク

アダン(阿檀) 学名:Pandanus odoratissimus 国立科学博物館
学名:Pandanus odoratissimus 国立科学博物館

 

沖永良部島でたくさん見かけたダンドク

ダンドク(檀特) Canna indica国立科学博物館
ダンドク(檀特) Canna indica国立科学博物館

自分でもたくさん集めているタカラガイ。

タカラガイ 国立科学博物館
タカラガイ 国立科学博物館

タカラガイでかざられた巨大なお面。

タカラガイ 国立科学博物館
タカラガイ 国立科学博物館

出口付近に飾られていたもの。これも一つの素材が繋がっているのでビーズに分類されるそう。

国立民族学博物館・国立科学博物館 共同企画展「ビーズ-自然をつなぐ、世界をつなぐ-」
国立民族学博物館・国立科学博物館 共同企画展「ビーズ-自然をつなぐ、世界をつなぐ-」

日本館を堪能しただけですでに知識で胸がいっぱい状態ですが、今度は地球館に行きます。

 

地球館

地球館は地下3Fから地上3Fまであります。時間がなかったので見る事に圧倒されて全部のフロアの写真がないのですが、手元にある分だけ載せます。

 

3F 大地を駆ける生命-力強く生きる哺乳類と鳥類をみる-

この階だけ見る為に国立科学博物館に来てもいいと思えるぐらい大迫力の剥製群です。この地球上にいる野生の大型獣や絶滅危惧種の生き物などが立ち並び、素晴らしい眺めです。

国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館

 

2F 科学と技術の歩み -私たちは考え、手を使い、創ってきた-

ちょうどスタジオジブリの「風立ちぬ」を見たタイミングだったので、史実とは違うといえど堀越二郎が設計した零戦艦上戦闘機はやはり美しかったです。

国立科学博物館 地球館 零戦
国立科学博物館 地球館零戦

このフロアには実は小惑星探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星イトカワの微粒子があり、実際に観察することが出来ます。今回時間がなくて行けなかったので次回は絶対に行きたいと思います。

 

B1F 地球環境の変動と生物の進化 -恐竜の謎を探る-

恐竜好きにはたまらないフロアで、展示の仕方が素晴らしかったです。

国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館

特に私が引かれたのは下写真の展示物です。地味なようで躍動感がすごかったです。

国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館

 

B2F 地球環境の変動と生物の進化 -誕生と絶滅の不思議-

この地球上に存在するたくさんの生き物の骨が展示されているフロアだったのですが、片隅には他では見たことがないマンモスの骨を使った住居が展示されていました。人類が新しい生活の場を求めてヨーロッパへ進出できたのは衣服を縫い合わせ、暖をとる為の住居を作ることが出来たからと言われてあり、この住居は400にものぼるマンモスの骨を使って作られたメジリチ遺跡第一号住居(1万8000年前)を参考に復元したそうです。

国立科学博物館 地球館
国立科学博物館 地球館

金曜日に来館したため夜8:00までの開館している国立科学博物館なのですが、この日は特別展に行くため、常設展はこれにて終了です。

 

特別展

私が最初に行った特別展は、2019年3/21~6/16まで開催されていた大哺乳類展2-みんなの生き残り作戦 でした。既に展示予定として発表されているのが【2019年7/13~10/14 恐竜博2019】と【2019年11/02~2020年2/24 ミイラ~「永遠の命」を求めて】です。

 

 ホームページ

 

 アクセス

店名:国立科学博物館
住所:沖縄県東京都台東区上野公園7-20
TEL:03-5777-8600
営業時間:09:00~17:00(金曜・土曜は 09:00~20:00)
定休日:月曜(日・月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始(12/28~1/1)、くん蒸期間(6月下旬頃)
常設展の入館料:一般 620円 高校生(高等専門学校生を含む)以下 無料 

特別展の場合の金曜・土曜の営業時間(09:00~20:00)と料金はその時々で変わりますのでHPにてご自身で必ずご確認下さい。

 

Posted by hana