国頭(くにがみ)小学校【沖永良部島】にある日本一のガジュマル 学名:Ficus microcarpa
Kunigami elementary school has the largest Chinese Banyan in Japan☆Travel Information of Okinoerabujima-island (Remote-island near Okinawa). Please click translation function on the upper right side of the screen.
ヤンバル(沖縄北部)に住む私は名護にあるひんぷんガジュマルや大石林山など普段から慣れ親しんだ植物なのですが、この沖永良部(おきのえらぶ)島の国頭小学校第一期の卒業記念に植樹されたガジュマルは日本一の大きさだと言われているだけあって今まで見たことがない大きさでした。和泊町指定天然記念物です。
ガジュマル
学名:Ficus microcarpa
クワ科イチジク属の常緑高木。
日本では九州の屋久島と種子島以南、主に南西諸島などに自生していて、ガジュマルとはうちなーぐち(沖縄の方言)の名前ですが一般的にこの名前が定着しています。 海外でバニヤンと呼ばれ、英名はchinese banyan。
イチジク科の植物なので実は丸い小さいものを付け、リュウキュウメジロ、ヒヨドリやオリイオオコウモリが好んで食べます。(下写真)
キジムナー
沖縄ではガジュマルの木には子いたずら好きのキジムナーという妖精(ようせい)が住むと言われていて、ガジュマルの木も昔から神秘的な対象として大切にされてきました。
絞め殺しの木
名前だけ聞くとなにやら恐ろしいですが、これは薄暗い森林の中で少しでも太陽の光を浴びようと他の植物や岩などに巻きついて絞め殺すように(枯らして)成長します。その幹は多方面に分かれ、高い位置から気根(きこん)を地面に向けて伸ばし、他の植物や自分自身の幹にからみつきます。やがて地面につくと固く、太くなり幹と区別が付きません。ガジュマルの名前の由来は、この「絡まる」が訛(なま)ってついたとも言われています。
成長した気根はコンクリートをも突き破る力があり、巻き付かれた植物はやがて枯れてしまいます。
歩く木
ガジュマルは歩く木と言われていて、例えば子供の頃にガジュマルにつけた目印を頼りに大人になって見に行くと元あった場所とは離れた場所に立っていたりします。これを見てガジュマルの木が歩いたと言われました。これは熱帯に分布する絞め殺しの木と呼ばれる他のイチジク属にも言える事ですが、太陽の光を求めて他の植物を絞め殺し、その植物があった場所に根を下ろします。そして元々いた自分自身の日の光が当たらない陰の部分は段々と枯れてしまう為、木が動いたように見えるのです。
ホームページ
アクセス
名前:国頭小学校の日本一のガジュマル
住所:鹿児島県大島郡和泊町国頭2904
TEL:0997-92-0301
基本的には小学校が開いている時間帯であれば見学可能ですが、校内ですので授業中などはマナーに十分に注意して見学してください。
和泊港から 車で約10分