みんなが知らない沖縄のマングローブ林☆羽地内海の干潟(屋我地島)
名護には国の野生鳥獣保護区に指定されている羽地内海という素晴らしい干潟(ひがた)があります。羽地内海は沖縄本島の名護市と古宇利島の間にある屋我地島にあります。どの季節に行ってもダイサギやアマサギなどを観察することが出来ます。渡りの鳥も数多く飛来し、エリグロアジサシなどは巣作りをして子供を産みます。一般の観光客の方は屋我地大橋の袂(たもと)で満足して、古宇利島へ行ってしまいますが、実は観光客も少なくて、マングローブの中を歩ける穴場が羽地内海です。
また沖縄ではミサゴもよく見かけます。ミサゴは低空飛行で魚をキャッチします。その姿から名前が付けられたのがオスプレイ。沖縄の空は鳥も飛行機も両方飛んでいます。
潮が引くと様々な生き物が顔を出してくれます。
その代表なのがミナミコメツキガニです。ちいさな砂粒がたくさん動いているように見えるのはちょっとびっくりする風景です。
干潟(ひがた)の端には命のゆりかごと呼ばれるマングローブが生えているので、トントンミー(トビハゼ)や小さなエビや魚、など様々な小さな生き物が生息していて、それを餌にする鳥も集まってきます。南渡る鳥たちの中継地としての場もこの羽地内海の大きな役割です。
干潟のすぐ側にはオヒルギやメヒルギのマングローブ林が広がります。
オヒルギやメヒルギの足元にはオキナワハクセンシオマネキがいます。
羽地内海のすぐ側には中学校が立っています。これも沖縄ならではの風景だと思います。
道の駅 許田から車で約30分。中学校の正門の前を通り過ぎてまっすぐ行くと大きな鳥居が立っていて、「慰霊の碑」があります。その前が駐車場になっていますので私は車を停めて、慰霊碑に手を合わせてから海に降りています。