鍼灸学生必見★【東洋医学10】筋肉や神経の位置から経穴を答える問題の法則や考え方
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★鍼灸学生必見★【東洋医学10】筋肉や神経の位置から経穴を答える問題の法則や考え方
はり師きゅう師の国家試験問題や、専門学校の試験問題の中で出てくる「筋肉や神経名から経穴名を答える問題」は「解剖学、経穴概論。東洋医学概論や臨床医学概論の全て」が分からないと解けない問題」という解剖学が嫌いな人から見たら頭が真っ白になってしまう下のような問題です。(私の事です。)
これらを一つ一つを覚えるのはとても大変なので、「〇〇筋といえば△△経」と言うふうに大きな部位ごとにキーワードを決めてそれを中心に覚えることにしました。
下腿
腓骨とくれば「胆経」
長腓骨筋(陽陵泉→光明)短腓骨筋(陽輔・懸踵)
浅腓骨神経(陽陵泉→足竅陰)
前脛骨筋とくれば「胃経」(足三里→下巨虚)
深腓骨筋(上巨虚→解谿)
大腿二頭筋・腓腹筋とくれば「膀胱経」
下肢(内果尖・アキレス腱・外果尖)
足の問題文でよく出てくるキーワードが外果尖・アキレス腱・内果尖なので
それぞれをまとめて見ました。
アキレス腱と外果尖とくれば「膀胱経」
外果尖とアキレス腱の間の陥凹部→崑崙
腓骨とアキレス腱の間、崑崙の上方3寸→跗陽
腓骨の前方と外果尖とくれば「胆経」
腓骨の前方と外果尖の上方3寸→懸踵
腓骨の前方と外果尖の上方4寸→陽輔(ヨン寸のヨウホ)
腓骨の前方と外果尖の上方5寸→光明(ゴ寸のコウメイ)
腓骨の前方と外果尖の上方7寸→外丘
※腓骨の後方と外果尖の上方7寸→陽交
アキレス腱と内果尖とくれば「腎経」
内果尖とアキレスの間の陥凹部→太渓
踵骨上方、アキレス腱付着部内側前方の陥凹部→大踵
内果尖とアキレスの間の陥凹部(太渓)の下方1寸→水泉
アキレス腱前縁と内果尖の上方2寸→復留(フタ(2寸)のフクリュウ)
ヒラメ筋とアキレス腱の間、内果尖の上方5寸→築賓
内果尖とその他のよく問われる経穴
内果尖の下方1寸→照海(腎経)
舟状骨粗面と内果尖の中央陥凹部→商丘(脾経)
内果尖前方 前脛骨筋腱内側の陥凹部→中封(肝経)
手の問題は屈筋群が内側なので陰経、
伸筋群が外側なので陽経を基本の考えとして分類しました。
前腕の内側
手の内側は内側上顆に停止する屈筋群。
小指側から
尺側手根屈筋
↓ 心経(霊道・通里・陰郄・神門)
浅指屈筋群
↓
長掌筋
↓ 心包経(大陵・内関・間使・郄門)正中神経
橈側手根屈筋
↓
円回内筋
尺側手根屈筋腱の橈側縁とくれば「心経」
(霊道・通里・陰郄・神門)
長掌筋腱と橈側手根筋腱の間くれば「心包経」
(大陵・内関・間使・郄門)
通ってる神経は正中神経
前腕の外側
手の内側は外側上顆に停止する屈筋群。
母指側から
長・短橈側手根伸筋
↓ 大腸経(温溜・遍歴・下廉・上廉・手三里・曲池)
総指伸筋
↓ 三焦経(陽池・外関・支溝・三陽絡・四瀆)
小指伸筋
↓ 三焦経(会宗)
尺側手根伸筋
小腸経(支正)
橈骨と尺骨の骨間の中点とくれば「三焦経」
(外関・支溝・三陽絡・四瀆)
肩甲骨
肩甲骨とくればまずは小腸経
棘上筋は曲垣と秉風
棘下筋は天宗
肩甲棘の下方陥凹部は天宗
肩甲骨周辺といえば三焦経
肩甲骨上角は天髎
肩峰角と上腕骨大結節の間の陥凹部は肩髎
肩峰角の下方3寸は臑会
その他の語呂合わせ
東洋医学の考え方や経絡経穴の語呂合わせ
実在しない臓器や実在していても実際の臓器とは違う働きをする東洋医学の生理学。そして360個以上もある経穴の名前を覚えるのはもはや呪文を唱えるようなものです。そこで自分なりに整理した五要穴以外の語呂や東洋医学の考え方などを考えました。よかったら参考にして見てください。
解剖学や生理学の語呂合わせ
鍼灸の国家試験を受けるときには他にも解剖学や生理学を覚えなければなりません。こちらも語呂を考えたので良ければお使いください。