第29回はり師きゅう師国家試験(問題147~150)東洋医学臨床論のざっくりとした解説付き
目次
第29回はり師きゅう師国家試験(問題147~150)東洋医学臨床論
第29回はり師きゅう師国家試験問題(問題147~150)東洋医学臨床論をクイズ形式にしたものと一問一答(ざっくりとした解説付き)です。
クイズ形式(問題147~150)
問題と解答一覧
【問題147】次の文で示す患者の病証で最も適切なのはどれか。
「51歳の男性。 2 日前に強い寒冷環境で長時間の作業をした後、肩に固定性の痛みとこわばりが生じた。舌は淡、脈は緊を認める。」
1.行痹
2.痛痹
3.着痹
4.熱痹
【正解・解説】2
強い寒冷環境で長時間の作業→寒
肩に固定性の痛みとこわばりが生じた。→寒邪
舌は淡、脈は緊を認める。→寒邪
2.痛痹 → 寒邪
【その他の選択肢】
1.行痹 → 風邪
3.着痹 → 湿邪
4.熱痹 → 熱邪
【問題148】次の文で示す病証に対する配穴の組合せで最も適切なのはどれか。
「50歳の女性。 3 週間前に旅行で歩き過ぎて右殿部から大腿外側部のつっぱり感と痛みを自覚した。足先のしびれ、こむら返り、目の疲れも気になる。舌は淡白、脈は細を認める。」
1.肝兪 ーーー 足臨泣
2.腎兪 ーーー 束骨
3.脾兪 ーーー 陥谷
4.膀胱兪 ーーー 然谷
【解答・解説】1
足先のしびれ、こむら返り、目の疲れ→肝
舌は淡白、脈は細を認める。→虚証
1.肝 兪 ーーー 足臨泣
【その他の選択肢】
2.腎兪 ーーー 束骨
3.脾兪 ーーー 陥谷
4.膀胱兪 ーーー 然谷
【問題149】次の文で示す患者の経脈病証を原絡配穴法で治療する場合、主証で選穴するのはどれか。
「28 歳の男性。 2か月前から上歯痛や鼻出血、腹鳴がみられるようになり、昨日 から舌根部や心窩部が痛み、食事をすると嘔吐するようになった。」
1.公孫
2.太白
3.衝陽
4.豊隆
【解答】3
上歯痛や鼻出血、腹鳴→胃
舌根部や心窩部が痛み→胃
食事をすると嘔吐→胃
3.衝陽 (胃経・原穴)
【その他の選択肢】
1.公孫 (脾経・絡穴)
2.太白 (脾経・原穴)
4.豊隆 (胃経・絡穴)
【問題150】次の文で示す患者の病証に対して十二刺の刺法に基づき治療する場合、刺鍼部位の指標となるのはどれか。
「足先の強い冷えを感じ、ときには腰まで冷えが上ってくる。下痢をしやすい。」
1.大腿動脈拍動部
2.膝窩動脈拍動部
3.後脛骨動脈拍動部
4.足背動脈拍動部
【解答・解説】3
足先の強い冷えを感じ、ときには腰まで冷えが上ってくる→腎
3.後脛骨動脈拍動部 → 太渓(腎経)
【その他の選択肢】
1.大腿動脈拍動部 → 衝門(脾経)
2.膝窩動脈拍動部 → 委中(膀胱経・合土穴)
4.足背動脈拍動部 → 太衝(肝経・原穴・兪土穴)