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第29回はり師きゅう師国家試験(問題83~90)総合問題(臨床医学)ざっくりとした解説付き

2022年4月16日

 

第29回はり師きゅう師国家試験(問題83〜90)臨床医学各論

第29回はり師きゅう師国家試験(問題83~90)臨床医学各論をクイズ形式にしたものと一問一答(ざっくりとした解説付き)です。

 

クイズ形式(問題83〜90)

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第29回はり師きゅう師国家試験(問題83〜90)臨床医学各論

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【問題84】神経症状発現の病態生理として正しいのはどれか。

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次の文で示す症例について、問題 85、問題 86 の問いに答えよ。

「75 歳の男性。脚立から落下し、手足が動かなくなった。非骨傷性脊髄損傷と診断 され入院した。肘関節の屈曲は可能、手関節の伸展と屈曲および肘関節の伸展は不能 であった。」

【問題85】本患者の脊髄節残存高位はどれか。

 

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【問題86】 退院時には屋内歩行が可能となったが、箸がうまく使えなかった。退院の準備として正しいのはどれか。

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次の文で示す症例について、問題 87、問題 88 の問いに答えよ。

「14 歳の男子。サッカー部に入部してから 3 か月が経過した。最近腰部を反らすと 腰に痛みが出るようになり来院した。」

【問題87】予想される診察所見はどれか。

 

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「14 歳の男子。サッカー部に入部してから 3 か月が経過した。最近腰部を反らすと 腰に痛みが出るようになり来院した。」
【問題88】本症例に特徴的な単純エックス線所見はどれか。

 

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次の文で示す症例について、問題 89、問題 90 の問いに答えよ。

「45 歳の女性。 2 か月前から易疲労感、動悸、息切れ、体重減少が出現した。血液検査では、血中ヘモグロビンと平均赤血球容積は低値であった。」

【問題89】症状発現の基礎疾患となるのはどれか。

 

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「45 歳の女性。 2 か月前から易疲労感、動悸、息切れ、体重減少が出現した。血液検査では、血中ヘモグロビンと平均赤血球容積は低値であった。」
【問題90】薬物治療にて症状は改善した。今後食事で特に摂取すべきものはどれか。

 

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問題と解答一覧

次の文で示す症例について、問題 83、問題 84 の問いに答えよ。

「70 歳の男性。約 20 年前に 2 型糖尿病と診断され薬物治療を受けている。最近急に 複視が出現した。正中視で右眼は外転位をとっている。対光反射は異常なく眼瞼下垂 もない。」

【問題83】障害されている脳神経はどれか。

1.視神経
2.動眼神経
3.滑車神経
4.外転神経

 

【正解・解説】2

動眼神経は片側に斜視や輻輳、外転位を取り、対光反射は消失して眼瞼下垂が出る。問題文では対光反射も眼瞼下垂もないが、糖尿病の場合、動眼神経と外転神経の障害を顕著に受けやすい。
2.動眼神経

 

【その他の選択肢】

3大眼瞼下垂麻痺として①動眼神経麻痺②ホルネル症候群③重症筋無力症がある。また動眼神経麻痺の場合は対光反射は消失する

1.視神経
3.滑車神経
4.外転神経

 

【問題84】神経症状発現の病態生理として正しいのはどれか。

1.浮 腫
2.虚 血
3.炎 症
4.圧 迫

 

【解答・解説】2

2.虚 血 

 

【その他の選択肢】

1.浮 腫
3.炎 症
4.圧 迫

 

次の文で示す症例について、問題 85、問題 86 の問いに答えよ。

「75 歳の男性。脚立から落下し、手足が動かなくなった。非骨傷性脊髄損傷と診断 され入院した。肘関節の屈曲は可能、手関節の伸展と屈曲および肘関節の伸展は不能 であった。」

【問題85】本患者の脊髄節残存高位はどれか。

1.C5
2.C6
3.C7
4.C8

 

【解答・解説】1

肘関節の屈曲は可能なのでC5、C6の残存の可能性があるが、手関節の伸展と屈曲および肘関節の伸展は不能なのでC6に障害が考えられる


1.C5
 (上腕二頭筋腱反射低下、三角筋・上腕二頭筋の筋力低下)

 

【その他の選択肢】

2.C6 (腕橈骨筋腱反射低下、手関節進展筋・上腕二頭筋の筋力低下)
3.C7 (上腕三頭筋腱反射低下、反射手指進展筋・上腕三頭筋筋力低下)
4.C8(ての内在筋筋力低下)

 

【問題86】 退院時には屋内歩行が可能となったが、箸がうまく使えなかった。退院の準備として正しいのはどれか。

1.長下肢装具の作製
2.意思伝達装置の導入
3.歩行ロボットの導入

 

【解答・解説】4

4.食事に対する自助具の作製

 

【その他の選択肢】

1.長下肢装具の作製
2.意思伝達装置の導入
3.歩行ロボットの導入

 

次の文で示す症例について、問題 87、問題 88 の問いに答えよ。

「14 歳の男子。サッカー部に入部してから 3 か月が経過した。最近腰部を反らすと 腰に痛みが出るようになり来院した。」

【問題87】予想される診察所見はどれか。

1.体前屈で腰痛が増強する。
2.体幹回旋で腰痛が増強する。
3.SLR テストは陽性となる。
4.FNS テストは陽性となる。

 

【解答・解説】2

10代の激しいスポーツをやっている人で後屈時痛があるので脊椎分離すべり症と予想される。腱反射の異常などは見られないので椎間板ヘルニアは除外し、間欠性跛行が見られないので腰部脊柱管狭窄症も除外した。
2.体幹回旋で腰痛が増強する。

 

【その他の選択肢】

1.体前屈で腰痛が増強する。
3.SLR テストは陽性となる。
4.FNS テストは陽性となる。

 

【問題88】本症例に特徴的な単純エックス線所見はどれか。

1.椎間板腔の狭小化
2.腰椎前弯の消失
3.テリアの首輪
4.椎体の変形

 

【解答・解説】3

3.テリアの首輪 

 

【その他の選択肢】

1.椎間板腔の狭小化
2.腰椎前弯の消失
4.椎体の変形

 

次の文で示す症例について、問題 89、問題 90 の問いに答えよ。

「45 歳の女性。 2 か月前から易疲労感、動悸、息切れ、体重減少が出現した。血液検査では、血中ヘモグロビンと平均赤血球容積は低値であった。」

【問題89】症状発現の基礎疾患となるのはどれか。

1.心臓弁膜症
2.子宮筋腫
3.甲状腺機能亢進症
4.気管支喘息

 

【解答・解説】2


易疲労感、動悸、息切れ、体重減少は甲状腺機能亢進症の症状だが、この問題は血液検査を見て貧血性鉄欠乏症から子宮筋腫を導きだす
2.子宮筋腫

【その他の選択肢】

1.心臓弁膜症
3.甲状腺機能亢進症
4.気管支喘息

 

【問題90】薬物治療にて症状は改善した。今後食事で特に摂取すべきものはどれか。

1.赤身の肉類
2.豆 腐
3.緑黄色野菜
4.海 藻

 

【解答・解説】1

1.赤身の肉類

 

【その他の選択肢】


2.豆 腐
3.緑黄色野菜
4.海 藻

 

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2022年4月16日

Posted by hana