祝【世界遺産登録】縄文時代の風景が目の前に広がる三内丸山遺跡【青森:青森市】
目次
The Sannai-Maruyama Site has been well-known since the Edo Period # Travel Information of Aomori. Please click translation function on the upper right side of the screen.
三内丸遺跡が発見されたとき、今までの考古学の常識がひっくり返ったと言われています。それは狩猟民族はなのに決まった場所に住居を構えて集団生活をしていたということが証明されたからです。
三内丸山遺跡
三内丸山(さんないまるやま)遺跡とは、縄文時代前期~中期(紀元前約3,900~2,200年 現在から約5,900~4,200年前)の大規模な集落跡やたくさんの竪穴(たてあな)建物跡や掘立柱(ほったてばしら)建物跡などがある遺跡です。青森県が遺跡を保存をし、整備と公開を兼ねて縄文時遊館を開館して「縄文時代の村」を体験できるようにしています。2000年には特別史跡に指定され、2003年には出土品1958点が重要文化財に指定されました。2021年に世界遺産登録に決定しました。
以前は遺跡を見学するだけなら無料だったようですが、現在は有料化されています。
チケットを発券機で購入して館内を進むと三内丸山遺跡の全体像のジオラマがあります。かなり広い範囲であることが分かります。
壁にちいさな窓が付いているのでジオラマを反対から覗くことも出来ます。
現在から縄文時代へのトンネルをくぐり、ドアの向こうに出た後はしばらく公園のようなところを歩きます。
何もなさそうだなと思っていると突然「縄文時代の村」が目の前に現れます。
自由に見て回ることも出来ますが、より詳しく知るにはガイドに案内してもらう無料案内を利用することも出来ます。
無料案内
ボランティアガイドによる三内丸遺跡の無料遺跡ガイドが定時であります。事前予約は不要で、所用時間は約50分です。集合場所はエントランスホールまたは時遊トンネル出口付近です。季節により時間が変動しますので下記サイトにてご確認下さい。
南盛土(みなみもりど)
大量の土器や石器、土偶や翡翠(ひすい)の玉などが土と一緒に捨てられ、丘の様になったのが南盛土です。土が劣化しないように密封された部屋で展示されています。他にも大型掘立柱建物、大人の墓や子供の墓も密封された部屋で保管展示されています。
竪穴建物
床は地面を掘りこんで作られている竪穴建物は550棟以上見つかっています。
建物の中央には炉があるので火を使っていたことが分かります。
土で屋根や壁を覆ったタイプの竪穴建物
中に入ってみるとイベントなどで使用されているようです。
中には物を置く場所や窓があります。
掘立柱建物
地面に穴を掘って柱を立てた建物で、実際に高床式だったかは定かではありません。ただ、最初の建物が壊れた後も柱は同じ場所に建て、何度も同じ穴を利用したそうです。
大型掘立柱建物
6本柱の長方形の建物で、柱穴は直径も深さも約2mです。穴の間隔は全て4.2mで、縄文尺を使って測っていたようです。
※縄文尺とは1尺=35cmとした長さの単位の事で、人体尺(じんたいしゃく)と言って「腕の尺骨の長さ」ではないかと言われています(諸説あり)。三内丸山遺跡だけではなく東日本から発見された堀立柱建物の柱間隔は、ほぼ35cmの倍数になった尺度が使用されています。

文献が残っていないため建物の屋根がどんな形をしていたのかが分からず、復元したこの建物にはあえて屋根は付けていないそうです。当時も青森の雪の積雪量はかなりのものだったと想像されます。重みに耐えるどんな屋根になっていたかは見る人の想像をかきたてます。
ふと足元をみると4つ葉のクローバーがありました。なにかいいことが起きそうな予感です。
大型竪穴建物
大型掘立柱建物のすぐ近くにある大型竪穴建物が最後の見学です。かなり大きな建物ではっきりとした用途は分かりませんが、集会所などに使われていたと想像されています。
中はかなり広いです。

「縄文時代の村」の見学が終わってふと空を見上げたらオオハクハクチョウが編隊飛行していました。青森県東津軽郡平内町浅所海岸のハクチョウは、「小湊のハクチョウおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定されています。もしかしたらそこへ飛んでいくのかもしれません。

れすとらん 五千年の星
縄文人が食べていたであろう食材をメニューに取り入れ、食を通じて縄文時代にふれる事を目的に作られたレストランで、手軽に食べられるのが「そふと栗夢(くりーむ)」というソフトクリームです。「縄文時代の村」の中でもたくさんの栗の木が生えていて、実が地面に落ちていました。
「縄文時代の村」の土をDNA鑑定すると栗や栃の実が多く見つかっています。縄文時代の人も栗を食べていたのは事実です。そんな思いを馳せながら食べたモンブラン風のソフトクリームはほんのり栗の味がして、美味しかったです。
営業時間:【5~10月】10:30~16:30(食事は11:00~15:00)【11~4月】10:30~16:30(食事11:00~14:00)
ホームページ
アクセス
名前:三内丸山遺跡
住所:青森県青森市大字三内字丸山305
TEL : 017-766-8282
営業時間:09:00~17:00
休み:月第4月曜日(祝日の場合は翌日)、12月30日~1月1日
料金:一般/410円(330円)高校生・大学生等/200円(160円)中学生以下/無料
敷地内全面禁煙・飲食不可(ピクニック広場は飲食可)