古い官舎(公務員宿舎)や団地(URや公営)の間取りや部屋にあるもの
※最近、たくさんの方にこのページを見ていただいているようです。ありがとうございます。官舎の情報はそれだけ不足しているのを実感しましたので、さらに気がついた事などをどんどん追加していきます。
このページでは具体的な間取りを載せていますが、もしもそれ以前に公務員宿舎(官舎)に引越しするか迷っているのならば首都圏の公務員宿舎(官舎)の家賃や引越し費用、ご近所付き合いについての記事もありますので是非読んで見て下さい。
官舎について知りたい
民間の1LDKや3LDKのマンションから特殊な2DKのアパートなどさまざまなタイプの賃貸に住んだことがありますが、今回は国家公務員宿舎(一般的な官舎)に住むことになりました。調べても調べても知りたい官舎の情報はなく、仕方なくURの古いタイプの団地に住んでいる方などを参考にしたのですが、具体的な間取りや問題点などが分からないまま実際に住むことになりました。この記事を読んでいるどなたかの参考に少しでもなればいいなと思い、住んでみて分かったことを書きます。自衛官の方の官舎や地方公務員の官舎など専用の官舎とはまた様子が少し違うようですが、私が住居の様子をご紹介できるのは色々な省庁の人が住む官舎です。
官舎の間取り
一概に官舎といっても色々なタイプがあり、家族構成や空き状況によって変わってきます。ただ、我が家と似たような間取りの官舎を金沢大学のHPで職員宿舎の画像を見つけたので参考にしてください。このタイプの間取りは家族用に用意される官舎としては一般的なタイプではないかと思います。
また他の間取りもここから見る事ができます。→金沢大学HP
各部屋について
官舎やUR団地は基本的には部屋としての箱があるだけです。民間で借りると最初から部屋についているようなエアコンや給湯器などは何もついていない場合が多いです。最近は色々と条件が変わってきて前に住んでいた人が置いていった(正確には置いていけるようになった)換気扇や網戸が最初から部屋についていることもあるのですがこれは運次第です。私の場合はカーテンレールぐらいで他には何もついていませんでした。
※※※※※※※※※※追記※※※※※※※※※※※※※
公務員宿舎(官舎)の場合ですが、上記の「網戸などを置いていけるシステム」は次の入居予定の人と自分で連絡を取らないといけないそうです。(管理人は個人情報保護の兼ね合いで次の入居者の情報は教えてくれず、自分で各省庁の担当者に確認しなければならないので)実質的に置いて行く事は難しいと思います。部屋には何もない物と考えておいていいと思います。
それでは部屋の間取りや様子を写真付きでご紹介します。一例として参考にしてみてください。
キッチン
まずはキッチンです。
写真の左中央にある窓の右の正方形の茶色い木の板が貼ってある部分が換気扇の位置です。この換気扇、通常サイズよりも小さい規格外のものなので購入の選択肢はこれしかありませんでした。
もちろんガスコンロもなかったので購入しました。
上の画像を見てもらえると分かると思うのですが、ガス栓が横についているため1.0mのガスホースが必要でした。同じタイプのガス栓の位置の方は気をつけて購入して下さい。
狭いキッチンなのでガスコンロレンジカバーを付けることでキッチンスペースを広げる事ができます。
全てを取り付けするとこんな感じになります。ガスコンロレンジカバーは蓋をあけると鍋の蓋を掛けることも出来て便利です。(下写真)
温かいお湯も出ませんので小型瞬間湯沸かし器を自分でつけなければなりません。ガスコンロの上にしか付ける事ができない為、小型ガス瞬間湯沸かし器本体と防熱カバーの購入、それに加えてそれぞれの取り付けが必要となります。入居の際にガスの工事に来た東京ガスに費用の見積もりを頼むと約66,000円と言われました。なかなかのお値段なので私は自分で購入して業者に取り付けてもらい約半分ほどの出費に抑えました。しかしこの取付というのが曲者で、業者選びに苦労しましたので下の記事にまとめました。
ガスや電気の契約について
ちなみにもしも引越し日までに余裕がある場合はガスや電気会社も東京ガスや東京電力よりも価格が安い所で契約することができます。私は以前からレモンガスがダントツで安いので契約し続けています。
ちなみに東京ガスや東京電力で契約すると、通常のガス料金や電気料金の他に毎月300~350円ぐらいのガス警報器のリース契約を薦められます。実はこれも自分で取り付けることができます。ガス警報器自体は法律で取り付けが決まっており、必ず取り付けなければいけません。ガス警報器は約5年で新しいものに交換が必要です。この場合、東京ガスでリース契約すると1年で高くても350×12=4200円、5年間で21000円を支払う事になります。楽天やAmazonでガス警報機は6000円弱で購入できますので15000円が浮きます。もちろん私は引っ越しを機にガス警報機は自分で購入しました。
ちなみに火災報知器は部屋に最初から取り付けられていたので私は購入しませんでしたが、これも取り付け義務の法律があります。もしも部屋に設置されていない場合は火災報知器も購入するといいと思います。
大抵の場合、台所には大きな窓があります。そしてそこにはもちろんカーテンはありません。我が家はすだれカーテンを自作しました。
すだれカーテンの付け方や100均一で買ってきた皿立てやツッパリ棒をうまく使い、食器棚を置かなくてすむ方法を常に試行錯誤しています。古い団地で快適に暮らすアイデア【キッチン編】で詳しく解説していますので参照にして下さい。
ダイニングから見たキッチンの様子です。写真で見ていただくと分かるように板張りはなぜかパッチワークになっています。気になる人はクッションマットなどを敷いた方がいいと思います。
ダイニング(リビング)
キッチンから見たダイニング
エアコン
ダイニングにしかエアコン用の穴が開いていなかったので、我が家は10畳用のエアコン(取付工事付き)を付けました。
集合住宅である官舎はエアコンは100Vしか基本的には付けられないようになっています。(申し訳ありませんがこの100Vの件は官舎の事情しかわかりません。URや公営、また官舎でも新しい建物の場合は200Vも付ける事が出来る場合もあるようなので、一度ご自身でご確認ください)
ですから流行りの「エアコン本体の値段は高くて燃費が良いので使用料金が安く抑えられるタイプのエアコン」を取り付ける事はほぼ出来ません。またエアコンの需要は6畳用>10畳用>8畳用となっているのでエアコン本体価格は8畳用よりも10畳用の方が安い場合が多いので10畳用のエアコンがオススメです。
ベランダ網戸
ベランダの網戸はもちろん付いていないため、自分で付けないといけません。官舎(公務員宿舎)の網戸は特殊な形をしているため業者にお願いして取り付けることになるのですが、建物が古いせいか業者に取り付けてもらった網戸でも隙間が空いている(=虫が入ってくる)ことも多いようです。しかも退去するときは取り外さなければいけないのです。これも業者に頼まず退去時に楽に捨てることができる方法を自分で考えて取り付けしました。
入居時からついている柱などの傷について
築年数がものすごく経っているので至るところに釘跡や傷があります。入居した時にチェックしてあまりにひどい場合は2週間以内の管理人に申請して修繕してもらうのですが、生活に支障がでるほどのものではない場合はそのまま使用するか、自費で修繕して下さいと言われます。
そうなると大抵の事はそのまま使用するのですが、今度は自分が退去するときに「あなたがつけた傷」として申告漏れした場所の修繕を求められる場合もありますので自分が付けた傷ではないものは発見次第すぐに写真に収めておいた方がよいです。私も記録として写真に収め、このブログにあげておきます。