第29回はり師きゅう師国家試験(問題122~126)経絡経穴概論のざっくりとした解説付き
目次
第29回はり師きゅう師国家試験(問題122~126)経絡経穴概論
第29回はり師きゅう師国家試験問題(問題122~126)経絡経穴概論をクイズ形式にしたものと一問一答(ざっくりとした解説付き)です。
クイズ形式(問題122~126)
問題と解答一覧
【問題122】経穴の部位で正しいのはどれか。
1.秩辺は、第 2 後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方 3 寸にある。
2.三陽絡は、橈骨と尺骨の骨間の中点、肘頭の下方 5 寸にある。
3.蠡溝は、脛骨内側面の中央、内果尖の上方 5 寸にある。
4.本神は、前髪際から入ること 5 分、瞳孔線上にある。
【正解・解説】3
3.蠡溝は、脛骨内側面の中央、内果尖の上方 5 寸にある。
【その他の選択肢】
1.秩辺は、第 2 後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方 3 寸にある。
→第 2 後仙骨孔と同じ高さは(次髎・膀胱経)
2.三陽絡は、橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節横紋の上方4寸にある。
→肘頭の下方 5 寸は(四瀆・三焦経)
4.本神は、前髪際から入ること 5 分、正中線外方3寸にある。
→瞳孔線上は(頭臨泣・胆経)
【問題123】経金穴の部位はどれか。
1.長掌筋と橈側手根屈筋の間、手関節掌側横紋の上方 3 寸
2.長母指外転筋と短母指伸筋の間、手関節掌側横紋の上方 1 寸 5 分 3.橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方 3 寸
4.尺骨内縁と尺側手根屈筋の間、手関節背側横紋の上方 5 寸
【解答・解説】1
経金穴は肝経(中封)心経(霊道)脾経(商丘)肺経(経渠)腎経(復留)心包経(間使)。又、経金穴は陰経なので選択肢の中で陰経は1と2に絞られる。
1.長掌筋と橈側手根屈筋の間、手関節掌側横紋の上方 3 寸
→長掌筋と橈側手根屈筋の間とくれば(厥陰心包経の間使・経金穴)
【その他の選択肢】
2.長母指外転筋と短母指伸筋の間、手関節掌側横紋の上方 1 寸 5 分 →手関節掌側なので陰経と推測できる。太陰肺経の列欠・絡穴
3.橈骨と尺骨の骨間の中点、手関節背側横紋の上方 3 寸
→橈骨と尺骨の骨間の中点とくれば三焦経(支溝・経火穴)
4.尺骨内縁と尺側手根屈筋の間、手関節背側横紋の上方 5 寸
→手関節背側なので 陽経と推測でき、尺側手根屈筋に近い位置にあるのは(小腸経の支正・絡穴)
【問題124】五兪穴の滎穴が深腓骨神経の分布領域にあるのはどれか。
1.肝 経
2.脾 経
3.腎 経
4.胆 経
【解答・解説】1
総腓骨神経から分岐した深腓骨神経は(肝経の行間・太衝)と(胃経の解渓と衝陽)が分布する。
1.肝 経 →行間
同じく総腓骨神経から分岐した浅腓骨神経は(胆経の陽陵泉から足竅陰まで)分布している。
【その他の選択肢】
2.脾 経 →大都
3.腎 経 →然谷
4.胆 経 →俠渓
【問題125】少陽経の郄穴が位置する筋はどれか。
1.前脛骨筋
2.長腓骨筋
3.ヒラメ筋
4.長指伸筋
【解答・解説】2
少陽経の胆経は腓骨のラインを走行する経絡で郄穴は外丘。(陽陵泉から光明まで)は長腓骨筋に分布し、(陽輔と懸鐘)は短腓骨筋に分布する。
2.長腓骨筋
【その他の選択肢】
1.前脛骨筋 →胃経
3.ヒラメ筋 →膀胱経
4.長指伸筋 →小腸経
【問題126】関元兪と同じ高さにある奇穴の主治はどれか。
1.咳 嗽
2.動 悸
3.不 眠
4.月経痛
【解答・解説】4
関元兪と同じ高さにある奇穴は十七椎
4.月経痛
【その他の選択肢】
1.咳 嗽
2.動 悸
3.不 眠