鍼灸学生必見★なぜ左が陽になるの?陰と陽の覚え方【東洋医学1】
陰陽学説とは
古代中国の哲学理論であらゆるものは陰(日陰)と陽(日なた)に分かれているという概念です。
陽の性質は【明るい・情熱的・上昇的・活動的・動的】
陰の性質は【暗い・寒冷的・下降的・内向的・静的】
大体は言葉の持つイメージで「陰陽」どちらに属するのか想像がつきます。
しかしその中でも陰陽の元になった理由が(私的に)分かりにくいものが以下だったので暗記しやすいように何故そうなるのかの理由を探しました。
東と西
太陽が昇る東が陽、太陽が沈む西が陰
右と左
国王は南を正面にして玉座に座った時、太陽が昇るのが左(陽)で太陽が沈むのが右(陰)(今も雛人形を飾るときはお内裏様が左でお雛様が右)
子供と大人
活発に動き回るから(動的)子供は陽、じっと座ることができる(静的)から大人は陰
奇数と偶数
奇数は2で割った時に1余ります。それは「不安定」→つまり動的なので陽
偶数は2で割った時に割り切れます。それは「安定している」→静的になり陰
気と血
気は身体の外側(陽)に漂っていて血は体の内側(陰)を流れている
人体における陰陽
単純に上部が陽で下部が陰、(日のあたる)背中側が陽で内側が陰
です。そして口から肛門まで体の外とつながっている
六腑(胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦)は陽で
五臓(肝、心、脾、肺、腎)は陰です。
さらに五臓の中でも
上部にある心と肺は陽で
下部にある肝と腎は陰です。
そして物理的な体の配置で覚えることにしました。身体を横から見た場合
肺は心臓よりも内側(陰)心臓は背中側(陽)
もしもこの表を順番通りに覚えるならば
心→肺→肝→脾→腎と答えが導き出せます。
これを体に当てはめてみると下の図の様になります。
実はこれ、顔の部分診をするときと同じ位置関係になります。
語呂などで暗記しても良いですが出来るだけ理屈や元々ある法則に則って覚える方がいざという時(試験)には役に立ちます。
その他の語呂合わせ
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解剖学や生理学の語呂合わせ
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