現実にあるジブリ映画の建物を見に行こう☆江戸東京たてもの園【東京:東小金井】
目次
You can see real building of Ghibli’s films ☆Travel Information of Tokyo. Please click translation function on the upper right side of the screen.
三鷹や吉祥寺など武蔵野市には古くから数多くのアニメーション会社が在住しています。「新世紀エヴァンゲリオン」のガイナックス、「のだめカンダ―ビレ」の(株)ジェー・シー・スタッフ、「ヤッターマン」のタツノコプロ、「黒子のバスケ」のプロダクション・アイジー、「夏目友人帳」のブレインズ・ベース、「NARUTO」のぴえろ、そして三鷹にジブリ美術館をもつ世界的に有名なスタジオジブリの本社もまた東小金井にあります。
そのジブリの本社の近くにある小金井公園内には「千と千尋の神隠し」に登場する建物のモデルがいくつか展示されている「江戸東京たてもの園」があります。
ジブリ映画に登場する建物
江戸東京たてもの園は以前行った江戸東京博物館の分園で建物のテーマパークと呼ばれています。つまりジブリの世界観を3Dで味わうことが出来る場所です。
油屋(あぶらや)
主人公の千尋(ちひろ)が巨大な銭湯「油屋」で働くことになるのですが、その「油屋」のモデルになった場所がいくつかあると言われています。
油屋のモデルで一番有名なのは台湾の九份(きゅうふん)ですが、実は公式に宮崎駿監督から否定されています。
ただ、スタジオジブリ美術監督の武重洋二さんは、道後温泉は油屋の外装を描く際に参考になったし、日光東照宮や東京たてもの園にある建築物なども参考にした様々な建築様式やデザインが混在した不思議な建物と明言しています。(金曜ロードshow公式Twitterより)
■千と千尋 独特のデザインと構造が印象的な油屋の建物。特定の場所がモデルになっているという話も時々あるようですが、宮崎監督は「色々な温泉が入っていて特定のモデルはない」と言っています。ただ、美術監督の武重洋二さんいわく、☞続く #湯屋のモデルはどこpic.twitter.com/gb7dMx2AHb
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) January 20, 2017
https://twitter.com/kinro_ntv/status/822424587803557888
油屋のボイラー室の薬草棚
千尋を助けてくれる存在である「釜爺(かまじい)」が働いていたのは風呂のボイラー室。釜爺の仕事は様々な薬湯をいれることであり、その薬草棚が東京たてもの園内にある文具屋「武居三省堂」がモデルです。
店の中は引き出しだらけで天井にまである棚や引き出しに商品があって、はしごに登って取るようになっています。中まで入ることはできませんが、雰囲気は十分味わえます。
もう一つ油屋の参考になったとして名前が挙がっている建物があります。
子宝湯
足立区千住元町に実際にあった銭湯を移築した子宝湯は油屋と比べると3階と最上階の屋根がよく似ています。(上写真2枚)
玄関で靴を脱いで入ると今にも扉からお風呂上がりの人が出てきそうです。(下写真)
お風呂には立派な富士山。
男湯の洗い場には勇ましい弁慶の絵。
上の二つとは区画も違い、歴史的な大人物のお屋敷跡にも「千と千尋の神隠し」のシーンが登場します。
高橋是清(たかはしこれきよ)邸
226事件の舞台となった港区赤坂から移築された高橋是清邸。美しい格子窓も素敵です。
是清の書斎や寝室として使われていた2階部分は実は1936年(昭和11)の2・26事件の現場になった場所です。奥に見える窓ガラスやローカはケガを負ったハクが白龍の姿のまま空から窓に飛び込んでくるシーンの参考にされたと言われています。(下写真)
江戸東京たてもの園のジブリ以外の見どころ
ジブリ映画には登場しませんが、昔の街並みを再現した東ゾーンにある建物も素敵です。
村上精華堂
台東区池之端の不忍通りに面して建っていた元々は椿油や香水を売っていた小間物屋からお化粧品屋さんになった村上精華堂。それらは当時とても高価なものだったのでお金持ちしか買えませんでした。建物もモダンです。
大和屋本店
港区白金台にあった鰹節屋(乾物屋)さん。
鍵屋
台東区下谷の言問通りにあった居酒屋です。今の一杯飲み屋スタイル。
その他にもちょっとした路地にもちゃんと生活感が漂っていて昭和初期の時代にいる気持ちになります。(花市生花店の外壁)
江戸東京たてもの園は東ゾーンの他にも屋外展示物では都電7500系(こちらも千と千尋の神隠しのモデルになったと言われている電車です)もありますし、西ゾーンにとてもモダンなフォトスタジオ(常盤台写真場)もあります。
また奄美大島の高倉という高床式の穀物庫も展示されています。江戸東京たてもの園の園内はかなり広いので一日かけてゆっくり見たいところですが、ジブリ目当てで来た人なら東ゾーンだけに絞って回るのもおススメです。
ホームページ
アクセス
名前:江戸東京たてもの園
住所:東京都小金井市桜町3-7-1 都立小金井公園内
TEL: 042-388-3300
営業時間:4月~9月:9:30~17:30 / 10月~3月:9:30~16:30 ※入園は閉園時刻の30分前まで
料金:一般:400円 65歳以上:200円 大学生(専修・各種含む):320円 高校生・東京都以外の中学生:200円
都内在学または在住の中学生:無料 小学生・未就学児童:無料
休み:月曜(月曜が祝日または振替休日の場合は、その翌日)と年末年始
バス利用
【JR中央線 武蔵小金井駅北口からバス】で5分「江戸東京たてもの園前」で下車後、徒歩3分
関東バス:4番のりば 鷹33(三鷹駅・武蔵野営業所)※4番のりばは、「MEGAドン・キホーテ」の前
【JR中央線 武蔵小金井駅北口からバス】で5分「小金井公園西口」下車後、徒歩5分。
西武バス:2番のりば 武12(東久留米駅 御成橋経由) / 武13(清瀬駅南口)
3番のりば 武21(東久留米駅 錦城高校経由) / 武15(滝山営業所)
【JR中央線 東小金井駅北口からバス】で6分「北東部循環たてもの園入口」下車後、徒歩10分。
CoCoバス(小金井市コミュニティバス)のりば
西武新宿線の「花小金井駅」です。この駅には急行列車も停止します。駅からはバスで5分先の「小金井公園西口」バス停で下車徒歩5分で到着します。また、江戸東京たてもの園のある「小金井公園」には有料駐車場もあります。デートで行くなら、ドライブを兼ねた方が楽しいでしょう。ちなみに羽田空港から武蔵小金井駅行きのリムジンバスが運行しています。
その中でも台湾の九份(きゅうふん)が有名ですが、実は細かい建物のシーンでは、江戸東京たてもの園のに近いものが多数出てきます。