「千と千尋の神隠し」の世界観に浸る旅 【台湾:九ふん(九份)】
The world like that from the film of Studio Ghibli’s Spirited AwayーSen to Chihiro no kamikakushiー ☆ Travel Information of Taiwan. Please click translation function on the upper right side of the screen.
台湾の観光地として今や一番に名前が挙がるほど有名になった九ふん(九份→日本語読み:きゅーふん/中国語読み:ジョウフェン)。
スタジオジブリの映画「千と千尋の神隠し」にでてくる「油屋」のモデルと噂になった場所です。それもそのはず、雰囲気がとてもよく似ていて異国情緒たっぷりです。
いつ行っても観光客であふれかえり、人とすれ違うのがやっとという感じです。
しかし実はこの場所は残念な事に宮崎駿(みやざきはやお)監督から正式に「油屋」のモデルではないと否定されています。実際は日本の道後温泉や東京たてもの園にある子宝湯などを参考に複数の建物が合わさったのがあの「油屋」だそうです。
それでも根強くこの九ふん(九份)が千と千尋の神隠しのロケ地であると言われ続けるのは、それだけこの場所が「油屋」がもつあの怪しくも美しい雰囲気を持っているからだと思います。特に夜になるとよりその雰囲気がより濃くなるので夕方から夜にかけてツアーでここを訪れる人がとても多いです。
今日は基山街(日本語読み:きさんがい/中国語読み:ジーシャンジエ)と豎崎路(日本語読み:/中国語読み:シューチールー)の2つのエリアに分かれています。
基山街
食べ物やお土産の屋台が立ち並ぶエリアが基山街です。豆腐ようや八角の匂いが充満している通路は人もすごくて、何か食べたいけど立ち止まれない状態。そんな時に「黄金魚蛋」という名前のカマボコを油で揚げて串でさしたものを発見。プレーン味を食べましたが美味しかったです。
前が見づらく、歩きづらいのでこのエリアを素早く抜け、今日のお目当てのエリアへ移動します。
豎崎路
段々と建物が建ち、赤提灯が並ぶ豎崎路(日本語読み:けんざきろ 中国語読み:シューチールー)はまさに「千と千尋の神隠し」エリアです。実際にこの場所はロケ地ではないと否定されているにも関わらずいかにもそれっぽいお店「阿妹茶樓」は看板にはっきりと「千と千尋の神隠し」「湯婆婆(ゆばあば)の屋敷」と書いてます。
お客さんもかなり入っているので看板効果ありです。しかし今回はゆっくりと台湾茶を頂きたかったので、別の茶房を選びました。
九ふん(九份)茶房
古い建物をオシャレにリノベーションした店内は高級茶房の名に相応しく落ち着いた雰囲気です。眺めを重視するなら九ふん(九份)の町を見渡せるテラス席も素敵ですが(下写真)
奥のお部屋は応接間になっていてゆっくりできます。
せっかく高級茶房に来たので奮発して高級茶葉の東方美人茶とケーキセットを注文しました。
お茶はその場で店員さんが入れてくれます。
お茶は一回では使い切れませんので余った茶葉は持ち帰ることができます。猫の置物と共にレジに
持って行くと持ち帰り用に包んでくれました。
レジの前にはたくさんのお茶が並んでいて、帰りがけにたっぷり試飲させてくれたので阿里山烏龍(ありざんうーろん)茶をお土産に購入しました。「いっぱい買ったら割引だよ」と上手な日本語で店員さんが誘うのですが、一つ一つの値段が高級ですから割り引いてくれてもかなり高かったです。
ちなみに少し裏通りに入るとびっくりするぐらい静かで、雰囲気のいいカフェもありました。夜ご飯を鼎泰豊(ディタイフォン)で食べると決めていなかったらもっと遅くまでいて夜ご飯を食べても良かったと思ったぐらいです。
九ふん(九份)は雨が多い地域で一年のうち7割は雨だと言われています。私が行ったときも最初は小雨が降っていましたが、九份茶房にいる間に雨は上がり階段を一番上まで上がると基隆(中国読み:ジーロン/ キールン)山の向こうにうっすらと夕焼けが見えました。
アクセス
私は十ぷん(十份→日本語読み:じっぷん/中国語読み:シーフェン)から九ふん(九份)へ移動しました。
「十ぷん(十份)駅」から九ふん(九份)老街への行き方
台湾鉄道の「十ぷん(十份)駅」から乗車し、「瑞芳(中国語読み:ルイフォン)駅」で下車します。
駅からバス停まで少し距離があるので地図を貼っておきます。
瑞芳(中国語読み:ルイフォン)駅からのバスは10~20分間隔でやってきて、十ぷん(十份)には約40分で到着します。運賃はほぼ15元(約225円)。ただし瑞芳と九ふん(九份)を直行便で結ぶ1062番は24元(約360円)です(2019年7月現在)
私が九ふん(九份)に行くときに乗ったバスは電光板が壊れていて、中国語の車内アナウンスが聞き取れなかったため必死でバス停を眺めていました。今は「台湾公車通」という台湾全土のバスがあるのでそのバスのスマホ用アプリを日本でダウンロードしてから台湾旅行に行くことお勧めします。
ちなみに九ふん(九份)老街は山の上にあるので、直前にあるものすごい坂道をかなり荒い運転で登っていきます。最近ではましになったとは言われていますが小さな子供や酔いやすい人は注意した方がいいです。時間がないなら瑞芳駅から九ふん(九份)老街までタクシー移動も可能です。ぼったくりが不安な方もいらっしゃると思いますが、瑞芳駅から九ふん(九份)老街の運賃は国で固定金額(片道205元)(約3,075円)に定められているので安心です。