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南大東島地方気象台と台風の話【南大東島】

 

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南大東島気象台

沖縄に住んでいると台風情報のニュースは聞き逃せません。何しろフィリピン辺りで台風の赤ちゃんが生まれたら3日後には沖縄本島に上陸していることが多いからです。そもそも離島は気象観測にとって重要な観測地なのですが、そんな中でも地方気象台である南大東島地方気象台は観測だけでなく、予報も行うとても重要な役割を担っています。

 

南大東島地方気象台
南大東島地方気象台

 

ラジオゾンテ

全国16箇所の気象台では上空の大気を直接測定する高層気象観測を行っています。これをラジオゾンデと言います。GPSを付けたゴム気球に気象測器を吊るして飛ばして上空の気温・湿度・気圧のデータ信号をUHFアンテナにより受信して観測する方法でGPSゾンデ観測と呼ばれます。地上付近の気象現象だけではなく、大気の立体的な構造を知るうえで風向風速は必要不可欠で、風や前線に伴う大雨・強風などによって発生する気象災害を防止するための注意報・警報の発表、天気予報や気候変動・地球環境の監視に用いられるほか、航空機の運航にも使用されます。

南大東島地方気象台のGPSゾンデ観測は台風接近時以外は毎日朝9時と21時に行われ、ゴム気球はそれよりも30分前に飛ばされます。

朝、8時からスタンバイしてこのゴム気球の放球を待ちました。8時半の時間になると大人もなくスーッと空に飛ばされるのでうっかりしていると見逃してしまいます。浮かぶところをみたらそれで終了という地味なものですが、今も毎日手作業で行われおり大切な作業です。

 

南大東島地方気象台
南大東島地方気象台
南大東島地方気象台
南大東島地方気象台

 

台風の話

南大東島は沖縄本島と同じく気候は熱帯・亜熱帯気候であり、台風が通過する回数はとても多いです。元々雨が降らない南大東島では台風時の雨もまた大切な水源です。台風が来ないと島の川の水は淡水と海水が混ざり合うところも多く、うまく農作物が育ちません。しかし通常の台風の時はサトウキビを始めとする農作物は海水をかぶって潮枯(しおが)れしてしまいまうというジレンマがあります。

そんな南大東島で農作物に一番うれしい雨の降り方は梅雨に大雨がふり、しかもそのあとに風だけが吹く風台風で通過する事です。風台風だと真ん中が盆地で海岸に行くほど土地が高くなっているすり鉢状の土地の南大東島では農作物に被害が行きにくいです。サトウキビは真っすぐ育ち、しかも農作になります。私が南大東島に行った年はこれに当たったようでした(下写真)

サトウキビ畑 南大東島
サトウキビ畑 南大東島

 

海風にさらされる沿岸部に近いサトウキビはさすがに豪快に曲がっていました(下写真)。

サトウキビ畑 南大東島
サトウキビ畑 南大東島

 

サトウキビは一年で収穫するのでたまたま台風がうまく当たらないときには沖縄でも見る事はできますが、私が一番びっくりしたのはまっすぐ育っている背の高いパパイヤの木です。これは盆地に畑があるからだと思います。(下写真)

パパイヤ 南大東島
パパイヤ 南大東島

 

沖縄のものは山にポツンと一本だけ自生しているようなものから、まっすぐなものは見たことはありますが、畑に生えているものは大抵曲がっています。

 

ホームページ

 

アクセス

名前:南大東島気象台
住所:沖縄県尻郡南大東村在所306
TEL:0980-22-2535

南大東空港から 車で約10分

Posted by hana