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海軍棒と東海岸植物群落【南大東島】

2019年7月31日

 

Kaigunbou is a natural pool in Minamidaitoujima-island (Remote-island near Okinawa). Please click translation function on the upper right side of the screen.

 

海軍棒(かいぐんぼう)

南大東島は海に囲まれた断崖絶壁の孤島で、沖へ2kmほど出れば水深は1,000mに達すると言われており、海で泳ぐことが出来ません。海はあるけど泳げない子供たちの為に岩をダイナマイトで爆破してくり抜いて作ったのがこの海軍棒です。海軍棒とは、日本固有の領土であることを示すために旧海軍の軍艦「海門」が測量用に建てた「大日本帝國海軍」と書かれた棒のこと。その棒のすぐそばに出来たプールだったので「海軍棒」と呼ばれています。

 

海軍棒 南大東島
海軍棒 南大東島

 

満潮の時は海に沈んでしまうので干潮時に利用します。

海軍棒 南大東島
海軍棒 南大東島

 

ちなみに海軍棒と奄美大島のあやまる岬は岩をくりぬいてできた天然のプールという意味では似ていますが、あちらには白い砂浜があります。白い砂浜はいかにもリゾート地の海!という感じがしますが、南大東島には白い砂浜の海岸がありません。そこで南大東島の人は沖縄本島に遊びに行った時に一度は砂浜のある海に入ってみるそうです。そして砂のまとわりつく気持ち悪さにガッカリして、やっぱり海軍棒がいいとなると言ってました。

奄美大島 あやまる岬
奄美大島 あやまる岬

 

 

東海岸植物群落

南大東島の周辺は波が高く、難破した船が東海岸にぶつかって壊れることもしばしばあるそうで、海軍棒がある東海岸では船の残骸が打ちあがっていました。

東海岸植物群落 南大東島
東海岸植物群落 南大東島

 

東海岸には植物群落があって国の天然記念物であるボロジノニシキソウウスジロイソマツアツバクコなど今では希少価値になってしまった植物を見ることが出来ます。

ボロジノニシキソウ(ボロジノ錦草) 学名:Chamaesyce sparrmanni
ボロジノニシキソウ(ボロジノ錦草)学名:Chamaesyce sparrmanni

 

ウスジロイソマツ(薄白磯松) 学名:Limonium wrightii forma albolutescens
ウスジロイソマツ(薄白磯松)学名:Limonium wrightii forma albolutescens

 

アツバクコ(厚葉枸杞) 学名:Lycium sandwicense A.Gray
アツバクコ(厚葉枸杞)学名:Lycium sandwicense A.Gray

 

海岸近くの土地は海岸に向かって盛り上がって高くなり壁のようになっていて(下写真)、島の真ん中は低くお椀状である(すり鉢状)この島ならではの風景でした。

東海岸植物群落 南大東島
東海岸植物群落 南大東島

 

 

ホームページ

 

 

アクセス

名前:海軍棒
住所:沖縄県尻郡南大東村

東海岸植物群落に咲く花はどれも元々自生しているものが少ない上に開発や園芸種として採取されてしまい今やかなり少なくなっています。

写真を撮るときはGPSをOFFにして撮影してください。

見つけても絶対に採取せず写真のみにとどめて下さい

南大東空港から 車で約10分

2019年7月31日

Posted by hana