サバイバルハイキングコース☆嘉津宇岳(かつうだけ)【名護市勝山】
Mt.Katuudake is steep mountain in northern Okinawa.Please click translation function on the upper right side of the screen.
沖縄に住むようになってから生き物たちを身近に感じることが増え、自由な時間が多いこともあって山に登るようになりました。標高が低いので素人の私が思い立って行っても登れます。そこで始めは自然観察会に参加して、次にさっそく自分で登ってみたのが嘉津宇岳(かつうだけ)です。
シークワーサーの産地で有名な名護の勝山(かつやま)にある嘉津宇岳(かつうだけ)。
勝山公民館が見えたら三叉路(さんさろ)になっているので左折します。そこには5月~10月までは立派なラッセリアが咲いています。登山口までは車で行くことが出来るのですが途中の山道には冬だとトックリキワタの実(下写真)がはじけて綿がふわふわと地面に漂っています。また夏はシリケンイモリに遭遇したりもします。

嘉津宇岳(かつうだけ)の駐車場には見晴らし台が作られており、ハイキングしなくても山の上からの景色が眺められたり、お弁当を食べたりすることもできます。
ちなみに水道やトイレはここにしかありません。この場所で初めてリュウキュウツワブキにとまるアサギマダラを見た時はなんと綺麗な生き物だろうと感激しました。

登山口から軽い気持ちで山に入ったら本部町の本部富士(もとぶふじ)ほどではないですが、山頂付近は石灰岩の地層がちょっとしたトレッキングのようになっていてなかなかハードです。
ただ、途中の山道では春はアカボシタツナミソウ、冬は可憐なアリモリソウやかわいい形の花が咲くサツマサンキライ(下写真)など行く先々で目を楽しませてくれます。

花々に励まされながら石を這い登り、帰りにこの石を降りるのかと心配しながらふと横を見ると素晴らしい景色に疲れが癒されます。

そしていよいよ山頂に近づくとヤンバル特有の昆虫たちが出迎えてくれます。春を呼ぶと言われる光らない蛍のオオシマカクムネベニホタルやベニツチカメムシ、ヒメジュウジカメムシ。冬だとリュウキュウイチゴの白い花が見られ(下写真)、春にはその実を頂けます。

写真を撮りながらゆっくり登っても1時間半ぐらいでしょうか。絶景の山頂に到着です。


山頂は風がかなり強くちょっと寒いぐらいなので真夏以外は上着と温かい飲み物をいつも持参していました。ちなみに真夏のお昼間は暑すぎてとてもじゃないけど登山できません。
私が登り始めたころは人の気配が全く感じられませんでしたが、年を追うごとに人を見かけるようになりました。グループで遊びに来ている米軍関係者や、ガイド付きの中国人グループ、地元のおじさんの散歩コースだったり、嘉津宇岳の近くにあまり知られていない神社があるのでスピリチュアルツアーのコースにも組み込まれているようです。
それでも圧倒的に人に会わないときの方が多いので登山する前と下山した後に身内や知人と連絡することをお勧めします。何か事故が起きた時に携帯電話会社によっては通じない所もあるので危険です。

別の日に本部(もとぶ)に行く途中の道でふと脇に目をやると嘉津宇岳の山頂が見えました(上写真)
山頂は道が険しいはずです…。
アクセス
店名:嘉津宇岳(かつうだけ)
住所:沖縄県名護市勝山(かつやま)
名護の道の駅 許田から 車で約30分