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鍼灸学生必見★原穴・郄穴・絡穴・慕穴・五要穴の覚え方の法則と語呂合わせ【東洋医学2】

2021年1月25日

 

経穴の名前を覚えるのは呪文を唱えるようなもので、特に苦労するのが五要穴や原穴、郄穴、絡穴です。私は人の体を路線図の様に考え、駅名のように経穴名を覚えるのを基本の覚え方をしているのですが、テスト用紙を前にすると頭が真っ白になって思い出せない時用に自分で考えた語呂も用意しています。

 

基本の五要穴の場所

基本の五要穴は

井(せい)穴は手足の1番目
榮(えい)穴は手足の2番目
兪(ゆ)穴は手足の3番目
経(けい)穴は手首や足首付近
合(ごう)穴は肘や膝の関節近く

にあると覚えやすいです。

この並びは語呂で「井榮兪経合→家行けGO!」で覚えました。

★陽経では胆経以外は手足の末端から順番に

1井金穴→2榮水穴→3兪木穴→4原穴の順に並んでいます。

例:足陽明胃経

足陽明胃経 五要穴の並び

1井金穴(厲兌)→2榮水穴(内庭)→3兪木穴(陥谷)→4原穴(衝陽)

例外として胆経だけが1井金穴(足竅陰)→2榮水穴(俠渓)→3地五会(特になし)4兪木穴(足臨泣)→5原穴(丘墟)になっています。

★陰経では兪穴と原穴は同じ場所にあり、手足の末端から順番に

1井木穴→2榮火穴→3兪土穴&原穴の順に並んでいます。

例:手竅陰心包経

1井金穴(中衝)→2榮水穴(労宮)→3兪木穴=原穴(大陵)

手厥陰心包経 五要穴の並び

五要穴の語呂

私はある程度経穴を覚え始めたら今度は「どの経絡の原穴(や郄穴や絡穴)」か混乱し始めました。そこでテストなどで困ったときに思い出せるように語呂を考えました。

原穴 郄穴 絡穴 五要穴覚え方 語呂合わせ ゴロ

 

原穴

大将の神門、太い白淵を計量

肝→太衝(大将)の

心→神門(神門)

脾→太白(太い白)

肺→太(淵)を

腎→太(計)

心包→大(量)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

急遽、ワンコの照合の稽古よ!

胆→丘墟(急遽)

小腸→腕骨(ワンコ🐶)の

胃→陽(照)

大腸→谷(合)

膀胱→骨(稽古)の

三焦→池(よ!)

郄穴

急性の病証に使います。「郄」の字は骨の間という意味があり、必ず骨の際にあります。

中東のインチキ降水劇

肝→中都(中東)の

心→郄(イン)

脾→地機(チキ)

肺→最(降)

腎→泉(水)

心包→門(劇)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

外丘で老人が鍼灸(はりきゅう)で温めたら金もらえそう

胆→外丘(外丘)で

小腸→養(老人)が

胃→(はり・きゅう)で

大腸→溜(温)めたら

膀胱→金門(金も)ら

三焦→会宗(えそう)

この郄穴の語呂は余程出来が良かったのか、某鍼灸模試運営会社が無料で配布している語呂が載ったファイルにちょっとアレンジされて掲載されていて、自宅で受け取った私はびっくりしました。

 

奇経の郄穴

更新不要の築7年、日当たり良好

陰蹻脈→交信(更新)

陽蹻脈→跗陽(不要)の

陰維脈→築賓(築7年)、

陽維脈→陽交(日当たり良好)

ちなみに陰蹻脈、陽蹻脈は共に踵(かかと)から始まるので、「蹻」の名前がつく方は踵の位置に近いと覚えています。

 

陰蹻脈 陽蹻脈

                                                                                        

絡穴

絡穴の「絡」は連絡の絡で裏表の臓腑疾患に使う。

レイコ、釣りをコソッと渡し、礼儀に欠けると大将内心カンカン

肝→蠡溝(レイコ)、

心→通里(釣り)を

脾→公孫(コソッと)渡し、

肺→列欠(礼儀に欠け)

腎→大踵(大将)

心包→内関(内心カンカン💢)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

光を支える豊かな歴史。費用は限界

胆→明(光✨)を

小腸→正(支える)

胃→隆(豊)かな

大腸→遍(歴史)

膀胱→飛揚(費用)は

三焦→外関(限界)

 

奇経の絡穴と脾の大絡

強くて長い鳩の尾は大砲みたい

督脈→長強(強くて長い)

任脈→鳩尾(鳩の尾)は

脾の大絡→大包(大砲)みたい

 

慕穴

期間工、焼酎飲むのは今日だ!

肝→期門(期間)

心→闕(工)、

脾→門(焼)

肺→府(酎)を飲むのは

腎→門(今日)

心包→中(だ!)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

日韓の中間点は中国の石門

胆→月(日🇯🇵)

小腸→元(韓🇰🇷)の

胃→中脘(中間)

大腸→枢(点)は

膀胱→中極(中国🇨🇳)の

三焦→石門(石門)

 

ここまで暗記できたら今度は体のパーツごとに経穴の横並び(同じ高さのもの)を覚えて行くのですが、これがまた膨大な数の経穴を覚えなければなりません。そこで私は最初は経絡ごとの横並びを覚えることにしました。例えば腹部の経穴ならば、

お腹の任脈→腎経→胃経→肝経→脾経→胆経と順に脇まで並んでいます。
これの語呂合わせはニン(任)ジン(腎)とイ(胃)カ(肝)ひ(脾)たすら脇へです。

こんな感じで語呂を考えたのでよろしけばご活用ください。

 

と、ここまで書いておいてなんですが、私が自分で経穴を勉強していて思うことは「語呂は便利だけど万能ではない」と言う事です。なんの脈絡もない他人が考えた語呂を覚えるのは私には無理でした。そこである程度正当な順番通りに覚えて、その後でどうしても思い出せない時のお守りのように語呂を使うといいと考えています。記憶に残すためには少しでも自分でアレンジした方が頭に残りやすいと思います。

この五要穴を覚えたら、今度は国家試験問題の過去問題や学校の試験で出題される〇〇という筋(神経)の前方、手関節横紋筋上方△寸にある経穴名を答えよ。

はりきゅう国試問題

みたいな難題が待っているのですが、そちらもなるべくまとめて覚えられるようにまとめてみたのでよろしければどうぞ。 

例えばアキレス腱と外果尖とくれば「膀胱経」見たいな感じです。

 

その他の語呂合わせ

東洋医学の考え方や経絡経穴の語呂合わせ

実在しない臓器や実在していても実際の臓器とは違う働きをする東洋医学の生理学。そして360個以上もある経穴の名前を覚えるのはもはや呪文を唱えるようなものです。そこで自分なりに整理した五要穴以外の語呂や東洋医学の考え方などを書きました。よかったら参考にして見てください。

 

解剖学や生理学の語呂合わせ

鍼灸の国家試験を受けるときには他にも解剖学や生理学を覚えなければなりません。こちらも語呂を考えたので良ければお使いください。

2021年1月25日

Posted by hana