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ツメタガイ(砑螺貝) 学名:Glossaulax didyma

2020年1月9日

 

Bladder Moon shell which lives in Okinawa. Please click translation function on the upper right side of the screen.

 

海で貝殻を拾うと小さな丸い穴が空いている事がよくあります。あの穴を開けている犯人が、このツメタガイです。夜行性で、砂の中を活発に動き回っていて歩いた後には太い足跡がつく事から屋我地島の干潟では「ブルドーザー」と呼ばれていました。

 

ツメタガイ(砑螺貝)
学名:Glossaulax didyma
タマガイ科ツメタガイ属

体の中で柔らかい軟体部分は貝殻から大きくはみ出しています。肉食性でなのでアサリなどの二枚貝にそっと近づき、2mm程度の穴をあけてなか(軟体部)を食べます。

ツメタガイ(砑螺貝) 学名:Glossaulax didyma
ツメタガイ(砑螺貝)学名:Glossaulax didyma
ツメタガイ(砑螺貝) 学名:Glossaulax didyma
ツメタガイ(砑螺貝)学名:Glossaulax didyma

ツメタガイの繁殖期(5月頃)に下写真のようなお茶碗をひっくり返したような形をした卵塊(らんかい)を作ります。これは「砂茶碗」と呼ばれています。

ツメタガイ(砑螺貝)の卵塊  学名:Glossaulax didyma
ツメタガイ(砑螺貝)の卵塊 学名:Glossaulax didyma

小さな何万という卵とそれを包む粘膜、そして砂が混ざり合ってこういう形になるようです。写真などで砂茶碗を検索するとこの形しか出てきませんが、これがひっくり返るとビール瓶などの蓋になっている「王冠」のような形に見えます。触るとゴムのようなので最初は何かの部品の一部が海から流れてきたのかと思いました。

※この記事にはツメタガイとして載せましたが、実は私はこの生き物は「ほうしゅのたまがい(学名:Notocochlis luridus)」という名前だと聞きました。ただ、その名前で調べても全く分からず、唯一分かったのが「新日本動物圖鑑(北降館)」には掲載されているという事だけです。また何か分かれば追記します。

 

2020年1月9日

Posted by hana