第30回はり師きゅう師国家試験問題(問題132~136)東洋医学臨床論のざっくりとした解答付き
第30回はり師きゅう師国家試験(問題132~136)東洋医学臨床論
第30回はり師きゅう師国家試験問題(問題132~136)東洋医学臨床論をクイズ形式にしたものと一問一答(ざっくりとした解説付き)です。
クイズ形式(問題132~136)
問題と解答一覧
【問題132】 次の文で示す症例で罹患神経に対する治療穴として最も適切なのはどれか。 「35 歳の女性。妊娠に伴い母指から中指にかけてしびれが出現し、母指と示指で輪を作ろうとすると楕円型になる。」
1.小 海
2.手五里
3.天 井
4.内 関
【正解・解説】4
母指と示指で輪を作ろうとすると楕円型になる→ティアドロップ
正中神経麻痺であり、絞扼神経障害であり、前骨間神経麻痺である。
経絡では正中神経は心包経に当たるので心包経に属する内関が正解。4.内 関
【その他の選択肢】
1.小 海
2.手五里
3.天 井
【問題133】末梢性顔面神経麻痺で過誤再生による後遺症はどれか
1.兎 眼
2.ワニの涙
3.味覚脱失
4.聴覚過敏
【解答・解説】2
2.ワニの涙
第30回の国試で「教科書の載っていない問題」として1番話題になったのがこの問題でした。
重症の顔面神経麻痺にかかった数ヶ月後、食べ物を咀嚼すると患側の目から勝手に涙が出る現象を「ワニの涙」と呼びます。顔面神経の涙腺と唾液腺を支配する抹消神経の再生過程のエラーとして発症します。その他の後遺症としては眼瞼(痙攣)、鎧骨筋性耳鳴り、病的共同運動や拘縮などがあります。
【その他の選択肢】
1.兎 眼
3.味覚脱失
4.聴覚過敏
【問題134】頭部の神経痛と局所治療穴の組合せで正しいのはどれか。
1.三神経痛(第 1 枝) —— 太 陽
2.大後頭神経痛 ———— 完 骨
3.小後頭神経痛 ———— 天 柱
4.大耳介神経痛 ———— 瘈 脈
【解答・解説】4
4.大耳介神経痛 ———— 瘈 脈
【その他の選択肢】
1.三神経痛(第 1 枝) —— 太 陽
2.大後頭神経痛 ———— 完 骨
3.小後頭神経痛 ———— 天 柱
【問題135】サルコペニアの症状はどれか。
1.知人の名前が思い出せなくなってきた。
2.油っこいものを食べることが減ってきた。
3.歩くスピードが遅くなってきた。
4.夜間のトイレの回数が多くなってきた。
【解答・解説】3
サルコペニアは骨格筋量の減少により筋力が低下し、身体機能低下する症状のこと。
3.歩くスピードが遅くなってきた。
【その他の選択肢】
1.知人の名前が思い出せなくなってきた。
2.油っこいものを食べることが減ってきた。
4.夜間のトイレの回数が多くなってきた
次の文で示す症例で、鍼治療の効果を評価するのに最も適切なのはどれか。
【問題136】 「65 歳の女性。 1 年前から生活に充実感がなく、気持ちが沈む。倦怠感、食欲不振を伴う。幻覚や記憶障害はない。」
1.改訂長谷川式簡易知能評価スケール
2.タイムドアップアンドゴーテスト
3.バーセル・インデックス
4.ハミルトン評価尺度
【解答・解説】4
問題の症状がうつ症状なので答えは
4.ハミルトン評価尺度
【その他の選択肢】
1.改訂長谷川式簡易知能評価スケール →認知症
2.タイムドアップアンドゴーテスト →高齢者の機能的移動能力
3.バーセル・インデックス →日常生活動作(ADL)