江戸時代から昭和初期までタイムスリップできる江戸東京博物館【東京:墨田区】
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EDO-TOKYO MUSEUM is the space to reflect on the history and culture of Edo-Tokyo☆Travel Information in Tokyo. Please click translation function on the upper right side of the screen.
両国に行く約束があったのでついでに近くにある江戸東京博物館に行ってきました。
江戸東京博物館のチケット売り場から、すぐ隣の両国国技館が見えます。相撲の開催期間中は駅周辺はものすごい人出だそうです。
600円支払ってチケットを買ったあとは長いエスカレーターで6Fまで上がります。
江戸時代の様子
6F 江戸城と町割り
常設展示室に入って最初のエリアは江戸時代の展示です。江戸城に関する展示と江戸の町の様子(町割り)が展示されています。1番最初に目につく場所にあるのは実物大の日本橋で、実際に渡ることも出来ます。
橋の下を見下ろせば原寸大で再現された芝居小屋である中村屋が見えます。
中村屋は予約すれば建物の中の見学もできるそうです。
日本橋を渡るとそこは江戸時代の様子が現存している資料を基にジオラマで再現されています。
江戸城の本丸もミニジオラマですが柱の飾りまで一つ一つ丁寧に作られていてずっと見ていられます。
江戸の町の様子も江戸城も全て資料を基に作られたミニジオラマですが、かなり精巧に出来ていて見ていて飽きません。
またジオラマだけではなく、博物館らしく実物の刀や甲冑(かっちゅう)も展示されています。
5F 江戸の暮らし
エスカレーターで一つ下の階へ降りると江戸時代の庶民の暮らしゾーンです。
実際に重さを体験できるものがいくつか展示されていました。肥溜(肥溜め)を担ぐ事が出来たり、
火事の時に使用した纏(まとい)もかなり重いですが、持つ事が出来ます。
また実物大の寺子屋や
今では考えられないお産の様子も再現されていました。説明看板によると出産した後、頭に血がのぼるといけないので座ったまま7日7晩過ごさなければならなかったそうです。
現在の暦(こよみ)は閏年(うるうどし)の2月を除いて各月の日数は決まっていますが、江戸時代は年によって違ったそうです。それを犬の身体で表現したのが下の写真です。
江戸っ子は粋(いき)である事に誇りを持っていたので旬の食べ物の初物にはとても敏感だったそうで、全国から集まった美味しいものをその季節毎に楽しんだそうです。私が個人的に驚いたのが5月の「くねんぼ」。くねんぼとは漢字で書くと「九年母」となり、シークワーサー(ヒラミーレモン)の事です。
江戸時代に遠路はるばる琉球王国(沖縄)から入ってきたものだそうで、当時の将軍の力は凄いと感心しました。
江戸時代の出版社兼本屋である絵草紙屋(えぞうしや)
江戸時代の屋台ではおでん屋や蕎麦屋だけではなくお寿司屋もあったそうです。
今も続く神田明神の山車の実物大。
江戸時代、一番の娯楽であった芝居見学。2代目市川團十郎(いちかわだんじゅうろう)が初演し、今もなお人気の演目である江戸歌舞伎の代表的な演目「助六」を再現したものは人形ながらも大迫力です。
江戸から東京へ
明治時代
江戸の暮らしゾーンを抜けると明治時代のゾーンへ続きます。原寸大で展示されていた明治の新政府を強烈に批判した朝野(ちょうや)新聞社は新しい時代の象徴と言われました。
文明開化の象徴である鹿鳴館(ろくめいかん)の展示はガラス張りの床下にあり、時間がくると屋根が開いてダンスパーティーの様子を見せてくれます。(写真なし)また、当時は東京のどこにいても見る事が出来たニコライ堂の1日の様子も展示されています。
日本初のエレベーターが設置された凌雲閣(りょううんかく)は浅草十二階の名称で都民から親しまれていたそうです。
明治から昭和にかけて人々の生活がどんどん便利になっていきます。この博物館を作った当時は昔の生活用品に価値があるとは誰も思わずにどんどん捨てていたので、展示物を集めるのはとても苦労したそうです。それで粗大ごみとして出されたものを職員が回収して展示した結果今ではかなりの数が展示されています。
この当時のタクシーも展示されていました。車種はフォード・モデルA。市内1円均一タクシーといってどこまで行っても市内なら1円(現在の価格で2,240~2,340円)で乗れるタクシーです。大正時代に大阪で始まり東京に持ち込まれたとされ、円タクと呼ばれて市民の足として親しまれました。
昭和初期の集合住宅(団地)
今の東京の暮らしに一番近い展示である昭和初期の集合住宅も実物大で展示されています。
この当時、普通の暮らしを営む人たちが自分の家にお風呂を持つことは画期的なことでした。でもよく見ると五右衛門風呂なのが時代を感じます。
館内は空いていたので、ここまでの所要時間ゆっくり見て2時間でした。休日などは混みあうようなので2時間半は見ておいた方がよさそうです。館内は海外からの観光客が8割、日本人が2割ぐらいでした。無料で借りられる音声ガイドなども活用されていました。
ホームページ
アクセス
名前:江戸東京博物館
住所:東京都墨田区横網1-4-1
TEL:03-3626-9974
営業時間:9:30~17:30 (土曜日は9:30~19:30)※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 600円 大学生・専門学校生 480円 高校生・中学生(都外)・65歳以上 300円
中学生(都内在学または在住)・小学生・未就学児童 無料
休日:月曜(月曜が祝日または振替休日の場合はその翌日)、年末年始
電車・バス
- JR総武線 両国駅西口下車 徒歩3分
- 都営地下鉄大江戸線 両国駅(江戸東京博物館前) A4出口 徒歩1分
- 都バス錦27・両28・門33系統、墨田区内循環バス「すみだ百景すみまるくん・すみりんちゃん(南部ルート)」
「都営両国駅前(江戸東京博物館前)」下車、徒歩3分
※下地図は江戸東京博物館の公式ホームページよりお借りいたしました。
駐車場
乗用車2時間まで1000円 それ以降30分毎に300円 ※開館時間内のみ利用可能