第30回はり師きゅう師国家試験問題(問題137~141)東洋医学臨床論のざっくりとした解答付き

2022年5月23日

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第30回はり師きゅう師国家試験(問題137~141)東洋医学臨床論

第30回はり師きゅう師国家試験問題(問題137~141)東洋医学臨床論をクイズ形式にしたものと一問一答(ざっくりとした解説付き)です。

 

クイズ形式(問題137~141)

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問題と解答一覧

次の文で示す症例の治療対象となる筋で最も適切なのはどれか。

【問題137】「40 歳の女性。運動不足解消のためテニスを始めたところ、バックハンドストロークの際に肘の痛みを自覚するようになった。」

1.短橈側手根伸筋
2.尺側手根屈筋
3.腕橈骨筋
4.円回内筋

 

 

【正解・解説】1
バックハンドストロークの際に炎症を起こしやすいのは上腕骨外側上顆炎(テニス肘)。外側に力がかかる時は手根伸筋を使用するので
1.短橈側手根伸筋

 

【その他の選択肢】

2.尺側手根屈筋
3.腕橈骨筋
4.円回内筋

 

【問題138】 スポーツ障害と罹患筋に対する治療穴の組合せで最も適切なのはどれか。

1.上腕二頭筋長頭炎 ーーーーー 肩 髎
2.肩インピンジメント症候群 — 肩外兪
3.ジャンパー膝 ——————— 鶴 頂
4.シンスプリント —————— 闌 尾

 

 

【解答・解説】3

ジャンパー膝は膝蓋靭帯にできる炎症で、鶴頂は膝蓋骨頭上縁の陥凹部にとるので治療穴として選択できる。
3.ジャンパー膝 ——————— 鶴 頂

 

【その他の選択肢】

1.上腕二頭筋長頭炎 ーーーーー 肩 髎 →肩髃、天府、侠白など
2.肩インピンジメント症候群 — 肩外兪→秉風など
4.シンスプリント —————— 闌 尾 →三陰交など

 

 

【問題139】 次の文で示す病態により生じたスポーツ外傷・障害に対する検査法はどれか。 「膝関節の屈伸動作時に、ある組織が大腿骨外側上顆で繰り返し摩擦を生じる一種の使い過ぎ症候群である。」

1.エリーテスト
2.グラスピングテスト
3.マクマレーテスト
4.膝内反ストレステスト

 

 

【解答・解説】2

膝関節の屈伸動作時の大腿骨外側上顆の痛みとあるので腸脛靭帯炎(ランナー膝)が疑われる。
2.グラスピングテスト 

 

【その他の選択肢】

1.エリーテスト → 腸腰筋損傷
3.マクマレーテスト → 半月板損傷
4.膝内反ストレステスト → 側副靭帯損傷

 

次の文で示す症例に対する罹患筋への局所治療穴として適切なのはどれか。

【問題140】「17 歳の男子。陸上部で長距離走をしている。ランニングを開始すると下腿前方に痛みと腫れが出るが、数十分の安静で症状が消失する。近医で前方コンパートメント症候群と言われた。」

1.小腸の下合穴
2.膀胱の下合穴
3.三焦の下合穴
4.胆の下合穴

 

 

【解答・解説】1

下腿前方に痛みと腫れとあるので前脛骨筋上に位置する
1.小腸の下合穴 →下巨虚

 

【その他の選択肢】

2.膀胱の下合穴 → 委中(膝窩横紋上)
3.三焦の下合穴 → 委陽(膝窩横紋上)
4.胆の下合穴 → 陽陵泉(長腓骨筋)

 

 

次の文で示す刺法はどれか。

【問題141】「寒気の浅いとき、皮膚をつまんで引っ張りこれを刺す。」

1.直鍼刺
2.斉 刺
3.傍鍼刺
4.揚 刺

 

 

【解答・解説】1

1.直鍼刺 

 

【その他の選択肢】

2.斉 刺   → 寒気の範囲が広く深部
3.傍鍼刺 → 経過が長く同じ部位
4.揚 刺   → 寒気が広く大きい

 

 

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2022年5月23日

Posted by hana