クバ(久葉)又はビロウ(枇榔) 学名:Livistona chinensis と ダイトウビロウ
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Fountain palm which grows in Okinawa. Please click translation function on the upper right side of the screen.
沖縄でクバ(ビロウ)は昔から神聖な植物で、神様が天から降りてくるときに地上に降りる目印である依り代(よりしろ)にされたと言い伝えれています。
ビロウ(枇榔)
学名:Livistona chinensis
ヤシ科ビロウ属の常緑高木
漢名は蒲葵(ホキ)、沖縄では久葉(クバ)英名はFountain palm
東アジアの亜熱帯(中国大陸南部、台湾、日本の南西諸島および九州と四国南部)の海岸付近に自生します。北限は福岡県宗像市の沖ノ島。
葉先が細かく垂れ下がり、全体は掌状に広がります(下写真)。
このクバを使って昔の人は篭(カゴ)を作ったりしました。下写真2枚は私が作らせてもらったものです。
一枚の葉をうまく丸めているだけでとても簡単な作りですが、枯れて葉が固くなるとより強度も増してきます。
さらにクバを使って作られるクバ笠は2019年現在もヤンバル(沖縄北部)で農作業する人たちに今も愛用されています。
琉球神話の中にもよく登場するクバですが、久葉が一面に植わり、神様が降りてくるとされるのが伊平屋島の久葉山です。
久葉山の道沿いにもたくさん生えています。(写真真ん中)
そして、大東諸島にはビロウ(クバ)の亜種であるダイトウビロウが生育しています。下写真は南大東島のバリバリ岩で撮ったものです。本来は後ろの少しだけ見えている意味地の真ん中に生えたダイトウビロウが有名なのですがあまりに大きすぎて写真に納まらなかったため、手前に生えていたダイトウビロウを撮影しました。
ダイトウビロウ(大東枇榔)
学名:Livistona chinensis var.amanoi
ヤシ科ビロウ属
大東諸島の海岸線に自生するビロウで、もともとは優占樹種といって大東島の殆どがダイトウビロウでしたが八丈島から移民が来た際に大量伐採してしまい、現在は殆ど残っていません。国の天然記念物に指定されています。