第30回はり師きゅう師国家試験問題(問題142~146)東洋医学臨床論のざっくりとした解答付き
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第30回はり師きゅう師国家試験(問題142~146)東洋医学臨床論
第30回はり師きゅう師国家試験問題(問題142~146)東洋医学臨床論をクイズ形式にしたものと一問一答(ざっくりとした解説付き)です。
クイズ形式(問題142~146)
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問題と解答一覧
次の文で示す病証に対する治療方針として最も適切なのはどれか。
【問題142】「43 歳の女性。主訴は膝の痛み。 1 週間雨天が続き、症状が増悪している。昨日てんぷらを食べてから軟便である。舌は膩苔、脈は滑を認める。」
1.逆気を降ろす。
2.血をめぐらせる。
3.気血を補う。
4.痰湿を除く。
【正解・解説】4
雨天時に症状悪化、てんぷら(油もの)を食べてから軟便、舌は膩苔、脈は滑なので
4.痰湿を除く。
【その他の選択肢】
1.逆気を降ろす。
2.血をめぐらせる。
3.気血を補う。
次の文で示す病証として適切なのはどれか。
【問題143】「32 歳の女性。主訴は眼精疲労。最近、月経血の量が少なく色も薄くなった。緊張すると手がふるえ、夜中にこむら返りが起こりやすい。舌は淡白、脈は濇を認める。」
1.心血虚
2.腎精不足
3.脾不統血
4.肝血虚
【解答・解説】4
手が震える、こむら返りなどから
4.肝血虚
【その他の選択肢】
1.心血虚
2.腎精不足
3.脾不統血
次の文で示す病証で随伴症状として最もみられるのはどれか。
【問題144】「27 歳の男性。主訴は便秘。暑がりでよく汗をかき、便は硬く乾燥している。腹部膨満、口臭、顔面紅潮を伴う。舌は紅、黄燥苔、脈は実を認める。」
1.脱 肛
2.煩 躁
3.口 淡
4.小便清長
【解答・解説】2
症状から実熱証だと考えられる。
2.煩 躁(はんそう) → 熱が炎上して心神に影響を及ぼす
【その他の選択肢】
1.脱 肛 → 気陥
3.口 淡 →味覚がなく食べても味がないこと
4.小便清長 → 陰盛
次の文で示す経脈病証で障害されている経脈の同名経を施術する場合、最も適切な治療穴はどれか。
【問題145】「72 歳の男性。 3 日前から急に腰が痛くなり、身体を反らすことができなくなった。陰囊の脹痛、胸満、遺尿もみられる。」
1.霊 道
2.陽 谷
3.支 溝
4.間 使
【解答・解説】4
陰囊の脹痛、胸満、遺尿なので足の厥陰肝経に問題が起きており、問題文に障害されている経脈の同名経を施術とあるので
4.間 使 → 手の厥陰心包経
【その他の選択肢】
1.霊 道 → 手の少陰心経
2.陽 谷 → 手の太陽小腸経
3.支 溝 → 手の少陽三焦経
次の文で示す病証に対する治療方針で最も適切なのはどれか。
【問題146】「22 歳の女性。主訴は月経痛。経血量は少なく、血塊が混じることがある。小腹部の冷痛と拒按がみられ、足が冷える。舌根に白厚苔、脈は沈遅を認める。」
1.肝鬱を抑える。
2.寒邪を除く。
3.脾の統血を促す。
4.肝腎の精血を補う。
【解答・解説】2
小腹部の冷痛と拒按
2.寒邪を除く。
【その他の選択肢】
1.肝鬱を抑える。
3.脾の統血を促す。
4.肝腎の精血を補う。