リュウキュウサンショウクイ(琉球山椒食) 学名:Pericrocotus divaricatus tegimae
[toc]
Ryukyu minivet which lives in Okinawa. Please click translation function on the upper right side of the screen.
沖縄中部は殆ど森が無いにも関わらず、森が豊かなヤンバル(沖縄北部)では見つけにくい鳥たちが意外と身近にたくさん生息している不思議なところです。浜比嘉島のムルク浜に遊びに行ったときに見つけたリュウキュウサンショウクイも、山の中では声はすれど姿をみるのは難しい鳥ですが、普通に芝生にいるところを写真に収めました。
リュウキュウサンショウクイ(琉球山椒食)
学名:Pericrocotus divaricatus tegimae
スズメ目サンショウクイ科サンショウクイ属
九州南部から南西諸島にかけて生息する固有種でサンショウクイの亜種です。 絶滅危惧II類 (VU)に指定されています(環境省レッドリスト)。リュウキュウサンショウクイは本来は沖縄本島では留鳥ですが、温暖化による影響で生息域が九州北部から四国に広がっています。本州にいるサンショウクイと比べると全体に黒みが強いです。平地から山地にかけての落葉広葉樹林に生息し、小規模な群れを作って行動しますが、沖縄中部でも観測できたように比較的緑の多い住宅街でも繁殖することが確認されています。
和名の山椒食(サンショウクイ)はこの鳥の鳴き声が「ヒュリリー」と聞こえる為、きっと山椒を食べて辛かったからそんな鳴き声になったんだろうと「山椒食」と名付けられたようですが、実際にはこの鳥は動物食なので樹上で昆虫類やクモ等を捕まえて食べます。ですから山椒は食べません。
最初見た時はハクセキレイかと思いましたが(下写真)、
あまりにも黒いのですぐにリュウキュウサンショウクイだと気が付きました。